人はどのように動いているのでしょう?
これは2種類のタイプに分かれます。一つは自分の体のエネルギーを使い体を動かしている人。もう一つは自然からエレルギーをもらい体で操作している人です。
スポーツ選手として大成するためには後者である必要があります。なぜプロスポーツ選手になれるのか?それは後者だからだと思います。
どのようなスポーツであれ、ほとんどのプロ選手は後者であると思います。
前者はその人の筋力、骨格など遺伝的な要素の影響をかなり受けます。しかし後者は誰でも同じような結果が得られます。
後者は非常にアカデミックな体の使い方です。ほとんどの現象は力学的、物理学的に説明がつきます。
前者はめちゃくちゃですね。
例えば、位置エネルギーというものがあります。遊園地などのジェットコースターなどの原理です。エネルギーは基本的に保存されます。そのために位置を落とすことでそれはエネルギーとなる訳ですね。
体であれば、頭、腰、この辺りは質量がありますのでエネルギー源として活用できます。
このようにして生まれたエネルギーは地面に伝えられそれが反発して体に帰ってきます。体に帰ってきたエネルギーを体に流して使います。どのように使うのかは本人のセンスです。アキレス腱の反射反応などは使いやすいものの一つです。
体はエネルギーの増幅装置でもあります。これは倍力機構、一般的にはテコの原理と言った方が分かりやすいです。
これが脱力しつつも大きなエネルギーを使う人の特徴です。
自分の体から生まれたエネルギーを使う人は筋肉で動こうとします。どんなに筋肉を鍛えても倍力機構と比較すれば差が生まれます。力みと脱力では怪我のリスクも異なりますし、動き出しのスピード、可動域とあらゆる面で差が生まれます。
また、自然からエネルギーをもらう人は常に頭を使いどのようにエネルギーを活かすべきか考えています。10分のランニング中に一歩一歩でそのエネルギーがより効果的になるフォームを探しています。
筋肉で動いている人は勝てないと思います。これは出来る人、感覚を持つ人が教えてあげない限り出来るようにはなりません。子供のうちに何をやるべきか?とても大切な時間です。