人は2本の足で立ち動作を行います。接しているのは足裏と地球(面)です。
この設置面では、いずれかの方向から力が流れていると思います。人から地球へ、地球から人へ、という形です。作用と反作用、という関係性があります。また、そもそも地球には重力があります。
人は地球の中心に向かって引っ張られています。引っ張られているとしたらどうしますか?離れようとすると思います。ここの捉え方に個人差があるようです。
ある子は本能的に地球に引っ張られていると捉えていて、別のある子は全くそんな視点を持っていなそうです。
「自分の足を地球から剥がすように使う子」と「自分の足で地球を蹴ろうとする子」と言い換えることできると思います。どう考えても質量の大きい地球を動かすことは出来ないと思います。力の損失が大きくなると思います。
例えば、地球の重力から解放されたら体は跳ね上がると思います。地球は回っているので遠心力もあるはずです。そうなると動作に必要なのは力ではなくタイミングだと思います。
動物も体を宙に浮かせて加速していると思います。また、ジャンプをしたら落ちると思いますが、最高到達点では一瞬静止します。ここを移動に使うことが出来ればスピードが出そうです。地面を蹴るというより地面から離れて飛ぶのだと思います。
足の裏にはアーチがあります。アーチは上からの荷重を支えるのに使われています。橋や窯、古い教会などにはアーチ構造が見られます。これはクッションです。蹴ったり、叩くことに使うのではなく、支えるために使います。支えきれなくなるとアーチが潰れ、膝、股関節、腰などを怪我します。体を操作する上で非常に重要なことだと思います。
もう一つ操作というと免震というものも重要になります。高層ビルなどは地震などの揺れに対して揺れを作って相殺することを考えています。構造物を硬くするとモーメントにより崩壊します。
この免震の方法の一つが「ジンガ」というものになると思います。ブラジル人選手の動き方です。体が動くことによって発生する外への力、これを力で押さえ込もうとすると体への負担が大きくなること、バランスが悪くなること、スピードが落ちること、とあまり歓迎できないことが起こります。
そこで「免震」です。ビルなどでは最上階に大きな球体をぶら下げたりしているようです。人にも頭という重いものがあります。これを上手く使えば免震できます。これを使うために稼働させるのが腰、骨盤です。骨盤と上半身は仙骨という細かく稼動する骨と繋がっています。後は筋肉や腱です。可動域のある骨と伸び縮みする筋肉、腱、この構造から見ても答えは明確です。
ここを使いこなすことが出来れば、スピードが落ちない動作が身に付きます。
それでは足し算をしてみましょう!地球から離れることが上手く免震できる子、この子のドリブルはどんなものになるでしょう?この日はそんなことをテーマにした活動でした!