なんかモヤモヤするタイトルです。
そもそもサッカーは主体的とイコールでなければ出来ません。サッカーで主体性を育てる、養う、ことはできるかもしれませんが「主体性」というその字の如く、人から習うものでありませんのでやはり違和感はあります。「主体」ですから。
「主体的な子がサッカーをやっている」がしっくりきます。
当然ながら、サッカーより主体性の方が人として根本的なものになります。
建築物で考えると、基礎の前に柱を立てて基礎を打とうとしている状態です。効率が明らかに悪そうです。サッカーで主体性を身につけるというのもかなり効率が悪いと思います。
小さなうちは大人が子供をコントロールしやすくいろいろと束縛していることも多いと思います。その度がすぎると、時間が経って大きくなってから爆発します。昨今の若者たちのSNSで話題になってしまうような行動は?彼らが悪いのではなく、、、ということですよね。
学校の授業中に廊下を歩き回ってしまう子も多いと聞きます。発達障害が、、、という話も多くなっていますが「単純な話として授業がつまらない」ということかもしれません。何でも子供のせいにするのはフェアではありません。
tierraでは「フェア(公平)」ということを大事にしています。子供達は日々の活動の中で遊び、揉めています。この原因は「アンフェア」にあります。要するに、勝つことにこだわったり、個人が楽しむことを優先することで起こるズルです。
しかし、これを裏返せば「主体性」です。ズルも主語が自分になっているので目的を達成する近道として悪いことではありません。ここで大切になるのがその行動が他の人にとって「フェア」かどうかです。
こんなことをしているうちにルールが誕生します。ルールは人を縛るものではなく、公平を保つものです。また、同時に個人の主体性を守ることでもあります。
しかし、逆にそのルールで人を縛ろうとすると不思議なことに、公平性、主体性、を失うことにもなります。ルールを作るのは内側から外側に向かうイメージで、ルールを守ることは外側から内側に向かうイメージです。
tierraは今年から埼玉県U12の公式戦に出場しますが、目指すサッカーはその場で子供たちが相手に対するルールを作っていくサッカーです。サイド攻撃をしてくるからどう守る?どこから攻めようか?と試合の中で子供達にルールを作ってもらいたいと思います。
すぐにはできないかもしれませんが秋くらいには形が見えてくると思います。すごく楽しみです。
多分、カテゴリーを跨いでも指導者の指示なくこんなことができるチームは存在しないと思います。
そんなサッカーのベースとなる要素をトレーニングしています。今回はオンへの守備ポジションを保つ「ドジング」というテクニックです。オンがかわしてきたり、パスでずらしてきたり、という場合にゴールを守るポジションに入ります。その際、膝を外旋させてスピードについていきます。
子供達に落とし込んでからは、自分たちで遊びながら身につけてもらいます。ゲームの中でもドジングや外旋がみられましたのでよく身についていると思います。サッカーの脇ではコーンを積み上げて遊んでいます。主体的ですね!