本気の遊びを手に入れろ!

ワンタッチパス

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多くの場合は逆です!逆というよりは初歩的な基礎が抜けています。

ボールを蹴ることばかりに気を取られていると当たり前のことが出来なくなってしまうので注意が必要です。サッカーの常識は他の分野では非常識かもしれません。しかし、サッカー業界の中だけで人材がクルクル回っていると外の常識、当たり前を失います。基礎を蔑ろにして応用ばかりに目がいってしまいます。

閉鎖的な環境は飛躍的な発展にとっては必要ですが基礎ということに関しては不必要です。基礎はオープンであり発展はクローズドがいいと思います。例えば、独自の基礎ではなくサッカー協会が示すようなオープンな基礎を学び自分で探求していく、という形も良いと思います。指導者で言うと基礎を扱うオープンなB級資格と独自性を要するクローズドなA級資格という感じでしょうか。

指導者は学び続けることが重要です。これはサッカーのことだけでなく、視座を高くあらゆる面で学びが必要です。ジュニア世代であれば、やっているのは育成であり間違いなく子供達の将来に影響を及ぼします。私もいま子供達からマイクラを学んでいる最中です。

サッカーはボールを蹴るのですが、ボールに足を当てるだけでは全く意味がありません。どう考えても当てるために重要なのは軸足です。これは当たり前で基礎はここからです。

例えば、ゴルフクラブを最新最先端のものに変えてもスコアは伸びないと思います。重要なのは誰がコースに出て誰が打つのか?ということです。これと同じことが起きていると思います。ボールを触る方の足はゴルフクラブです。それ以外は誰が?の部分です。育成するのは「誰が」の方に決まっています。

一生懸命ゴルフクラブを買い足していませんか?成長は買えるものではありません。スコアが伸びないのはゴルフクラブが悪いわけではないと思います。放っておけば身につくことも、あえて扱いやすいゴルフクラブを与えることで身に付かなくなります。これでは不可逆反応が起こります。

サッカーの指導現場でいつも思うことは「逆だよね?」ということです。

テクニックを一生懸命トレーニングするのは本人であって環境ではないし指導者が過度にその機会を与える必要もありません。その子その子で体の使い方やプレーが違うので足りないと思えば自分でやらなければなりません。逆に自分で出来るように導くこと、気付かせること、基礎知識を与えることが指導者の役割だと思います。

そのために指導者達は指導者講習会で学んでいます。用語や悩みをweb検索してるわけではありません。どうしてもわからなければお世話になったインストラクターに直接問い合わせます。これも答えを教えていただくのではなく気付きの機会をいただきます。

自分で努力して高めることができる子供達もいます。もちろんその子達にはテクニックをさらに高められるようにサポートしてあげる必要があります。

こんなケースもありますね。うちの子を厳しく指導してください!大人が厳しい指導を求めたりするのもおかしな話です。あくまで子供を育てるのは大人(親)です。厳しい言い方をすると子供が自分で出来るようになっていないのは誰の責任なのか?ということです。子供に厳しく接するという嫌な役割を他人に求めるのはどうかと思います。矢印をどこに向けるのか?

子供の責任は常に親にありその矢印は常に自分(親)に向ける必要があります。私にも子供がいますが子供達は自由に選択しその結果の責任は私にあります。もし、私が誘導したり矢印を子供に向けてしまったら子供達が主体性を持つことはまずあり得ません。親であっても子供に対して出来ることは「ヘルプではなくサポート」だけです。当然、判断するために必要な材料は提供します。

指導者も子供達をサポートすることが出来ます。そのために学んでいます。また、これらは周りにいる大人達が一体となって取り組めば難しいことはありません。

それでも難しいケースもあります。

それは大人がゴルフクラブを買い足しまくっているケースです。ゴルフクラブをゲームソフトに置き換えれば子供達がどのようなリアクションを取るかは想像するに容易いと思います。人より先に何かを得ることで周りの子に対しても優越感を得てしまっているこの状態、それで先々良い影響が出るかどうか、についても想像するのが難しくありません。

子供達を育成するためには大人に学ぶ覚悟が必要です。学ぶことは調べることではありません。簡単に言うと他者から自分の考えに対して干渉されることです。この干渉は他者の経験に基づくものではなくオープンな知識に基づくものです。あくまで他者は気付きの機会をくれているだけです。逆に他者の経験をぶつけられても困りますよね。

大人がこれに耐えることが出来るかどうか?というシーンは指導者講習会でも見られる光景です。

他者からの指摘に対して、自分はこうやってるんだ!と主張される方と受け入れて咀嚼できる方に分かれます。少なからず私の周りにいる指導者達は後者です。

どの子にも個性があります。その個性が将来どのように変化し他を圧倒する才能に化けるのか、は誰にも予測できません。子供達の可能性は無限です。しかし、可能性が有限になってしまっている子がいるのも確かです。これは簡単に見分けることができます。

さて、ワンタッチパス含めサッカーの全てのプレーはこれらも包括するものです。ワンタッチパスを身につけることは簡単ではないし、その子によっても使い方が異なります。サッカーのプレーにはその子に包括された全てが反映されます。そうでなければゴルフクラブだけがその場に存在しています。

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