どのように子供たちを導くべきか?育成を考える時には常にパラレルワールドが存在しています。
今これを伝えることによってどのように受け取るのか?伝えた場合はどうなるのか?伝えなかった場合はどうなるのか?人が関わるということは常に複数の未来が存在しています。
より、その子が幸せになるためには何を優先するべきなのか?
この問いの答えは比較的簡単です。
その子を優先してあげることです。自分が生きていくためには自分が満足する必要があります。人に何かを言われて判断を促されているようであればストレスが溜まります。
これを主体性といいます。今サッカーをやっている子供達を見ていて主体性を感じる子はとても少ないです。どの子も大人の影響をモロにうけています。みんな同じようなことをしています。
よく英会話が例として使われますがクイーンズイングリッシュを使い内容が空っぽなことを言っている人が最も馬鹿にされる。大事なのは中身です。その人が何を考え何を伝えたいのか?ここが重要になります。そこが育つ前にテクニックを教えてしまうと、、、今度はそのテクニックが殻となり中身にアプローチすることが出来なくなります。チャンスは殻が割れる、挫折した時に訪れます。それまでは指導者といえども見守るしか出来ません。
殻を破るためにも体験が必要です。多くの人は体験から逃げています。あらゆる体験を歓迎し繰り返してきた人たちが指導者です。サッカーの指導者においては指導実際をどれだけやってきたか?に比例するかもしれません。指導者が体験から学ぶことが出来るのであれば体験を落とし込むことが出来ます。これはガイデットディスカバリーです。その体験がなく情報だけ入れても解説者にしかなれません。
この2つには本質的な違いがありますが日本の環境はまだまだ解説者が溢れています。保護者の方が熱心になればなるほど解説者になっていきます。その場合、指導者はその子を見守ることしか出来なくなります。保護者の方も情報を得るのではなく体験することが重要です。
これはサッカー限った話ではありませんが、世の中の仕事にはある程度定員があります。定年があり多少の入れ替えがありますが、これからはAIやロボットがその役割を担うことになる思います。どんなになりたくてもなれない、という状況を考える必要があります。
例えばサッカー選手としてプロになりたい!と思ってもプロは今いる状況とは全く異なります。年度が変わるごとにメンバーが更新されるわけではありません。選手はずっと残ることも出来るので、U12だからU15だからということでメンバーを大きく入れ替えることはありません。
そうなると、プロで経験を積んできた選手と経験が全くない選手という立場でポジションを争わなければなりません。急に求められる内容が変わるわけですね。求められるのは、その代で1番上手い奴ではなく、誰よりも上手い奴に変わります。要は単純なテクニックの比較ではなく人物の比較となり、誰にも負けない個性が求められるわけです。
これはかなり難しいことです。一方は厳しいプロの世界でいろいろなことを体験しているわけですから、その体験がない選手がポジションを勝ち取ることは容易ではありません。
プロの世界でいろいろなことを体験し経験を積んだ選手に勝つためには?この問いの答えも簡単です。
プロで獲得できる以上のいろいろな体験をしそれまでに経験を積むことです。
プロになって数年で体験したことより、人生において10数年積んできた体験の方が濃度が濃くなります。小さなうちから【主体的な体験】をしてそれが当たり前となり積み重ねていくことが出来れば勝てると思います。将棋の世界ではそのようなことが起きています。
ティエラで獲得してもらうことは、人工的な体験ではなく【主体的な体験】です。
主体的な体験は好奇心を生み、自らやる!という力を身につけることにも繋がります。これを10年当たり前として生活することができればその子は10年後の20才になる時には十分闘える力を持っていると思います。
ティエラはそのための環境であり、サッカーだけでなくあらゆる分野で活躍できる人材を育成しています。天才を育てています。
人から教えてもらうことではなく本当の価値は【主体的の体験】にあります。今はゲーム機の前にいる時だけ子供達は体験を擬似的に得ていると思います。その他は他人が干渉する体験ではなく教えてもらう時間です。
日本中でジュニアから大人がやるような同じようなトレーニングをしていて大丈夫ですか?それで本当の勝負が掛かった時に能力が足りますか?多くのサッカーレジェンドが言っている通りストリートサッカーが主体的な体験を生む場として、とても重要なんだと思います。
ティエラという名はスペイン語で【大地、地球】という意味を持つんだよ!と子供達が名付けてくれました。活動にピッタリな名をつけてくれたと思います。