本気の遊びを手に入れろ!

綱引きによる成長

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最近は綱引きをやってもらっています。やり方は子供たちに任せていますが、準備と片付け込みで3回ほど綱引きをします。

綱引きの綱ってよれるんですよね。単純に箱から出しただけではクネクネしています。だから、真っ直ぐにしなければなりません。そして結構重いんです。1人でどうにかできるものではなく、みんなで協力せざるを得ないものです。

片付けも同じです。綱は重いし硬いので言うことを聞きません。丁寧に仕舞おうとしても捻れてしまい上手く行きません。ここでもみんなで協力しなければなりません。

ここにはいくつかの気付きが生まれます。まず、1人では出来ないということです。声を掛けて助けてもらわなければなりません。そうなると必然的に「フェア」がどうか、という物差しが現れます。

「私はやっているが、あの子はやっていない」

ここをどのようにジャッジするのか?これはなかなかおもしろいところです。年齢が上の子達、長男格の子達は、おそらく「小さな子には大変だから私(達)がやろう」という感じで自分達でやって行きます。そのため、小さな子達はその間自由時間になります。

しかし、間の年齢の子達、次男格の子達がやろうとすると状況は変わります。「手伝えよ!」となるわけです。

ティエラの活動では、年齢に関係なく同じ活動をしてもらっています。それは、この「長男、次男、三男」の関係性を体験するためです。

長男は三男にとても優しいです。三男になんでもやってあげるし、話も聞いてくれます。だから、三男は長男を慕います。そうなると、長男は三男の目がある手前、下手なことが出来なくなります。三男は長男を見ています。

では、次男は?というと三男にも同じことを求めます。三男に同じことを求めるためには次男はルールを作る必要があります。このルールには平等性が求められ不平等であれば、それを見守る長男が出て来ます。しかし、それが平等であれば長男も見守ります。長男もあえて「やらなくても良い」とは言いません。

これにより、長男は三男を通して理解が進み、次男を見ることで自分を戒め、次男は三男から平等を学び、長男から教育を受けます。三男はただただその様子を見ています。自然に上手くいく方法を見ることで成長して行きます。

綱引きというものは、とても手軽に課題を作ることが出来ます。

そして、肝心の綱引きでも、ひかがみの使い方、体全体の連動性を高めたり、と良い事づくめです。スポーツテストでも握力の弱い子が結構いますがこれも改善できると思います。運動能力を上げるのにももってこいの種目です。

綱引きの一回一回の間も2分くらい掛かります。メンバーを変えたり、配置を変えたり、いろいろなコミュケーションが生まれ、でもどこかのタイミングですっと始まります。

これを大人が「早く動きなさい!」と言ってしまえば得るものが減ってしまいもったいないですよね?

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