今月は火曜日のトレーニングが変則的な日程になっております。夏休みなので他の団体さんもいろいろな活動に会場を使われている関係です。
皆さん習い事が多くて曜日を変えるとなかなか人数も集まりませんね。私も一緒にバレーボールやドッジボールを楽しみました。
バレーボールをやっているうちに、初めはボールを返すことが出来なかった子も少しづつボールに反応してきて返すシーンも生まれてきます。子供達にとっては失敗するのがレギュラーであって成功するのがイレギュラーですね。だからチャレンジできる訳です。
今回はスポンサーであるマドハンズさんから茄子を提供いただきました。よくある茄子、千両2号、白ステーキナス、白長ナス、埼玉青ナス、などいろいろな品種、また大きくなりすぎたもの、風によって葉が擦れて皮が変色したもの、艶のあるもの、艶のないもの、いろいろあります。私も初めて「ボケナス」ってこういう茄子なのね、と思いましたが本当にボケてます。
大きいナスってどんな味なの?艶のあるナスと艶のないナスって味が違うの?白いナスってどんな味なの?傷があるナスってどんな味なんだろう?
食は学びです。視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚、と五感全てを使った最高の学びの機会であり、それは毎日毎食(3回?)繰り返されています。
学びは、五感によるインプットです。それによって好き、嫌い、などの好み、感覚が生まれます。感覚はさらに欲する、拒絶するなどの主体性を生み、獲得するために!拒絶するために!という他への干渉を含めた自立を芽生えさせます。
食事が子育てにおいて最も大切な学びの場になっているはずです。あくまで五感を刺激するのか?という点がポイントになります。
例えば、ファーストフードは五感からのインプットが小さくなると思います。ファーストフードは感覚を作るものではなく「概念」ですね。概念をインプットしても人は長く記憶することができません。忘れちゃいますよね。でも五感からのインプットは結構おぼています。
トレーニングも全く同じ性質を持っています。私も指導実践でインストラクターから「説明が長い」という指摘を受けたことがあります。当時は言葉で伝えないとわからないのではないか?と思っていましたが、自分自身がとても青かったと思います。ここに指導者としての壁が存在しているように思います。まさにこの「長い話」が「概念」です。
概念を伝えるのではなく選手の体験機会を作りなさい!ということです。
「概念」と「体験」という差です。
解説者と呼ばれる人は「概念」を求めます。しかし、指導者と呼ばれる人は「体験」をつくります。要するに選手に対して「体験(機会)」をつくり「概念」を選手にアウトプットさせるのがトレーニングです。大人に近づいていれば概念を持っているので概念をぶつけることもできると思いますが、だいたいがへそを曲げると思います。「発問をしましょう!」ということですね。
育成段階では「体験機会を作り選手の概念を作る」そしてアスリートには「指導者の概念(フィロソフィー)をぶつけて選手の概念をブラッシュアップする」ということになります。
そのためには、子供達をアスリートにしていく必要があり、そのために指導者含め大人が「体験」を作る必要があります。
そう考えた時に「食事」は最も有効な学びの場になりますが、今度は「大人の時間がない」という課題がありますね。なかなか上手くいかないですね。