今回のイベントは明治安田生命の武蔵所沢営業所さんと一緒に開催しました。
テーマはSDGsのゴール12「つくる責任、つかう責任」です。着なくなった衣類を持ってきてもらいペイントによるリサイクルにチャレンジしてもいました。
チャレンジする前には、今と昔の「服」というものを比較して「服」はどのように求められていたのかを展示物を使ってプレゼンしてもらいました。簡単に説明すると、今は誰かが企画した服を誰かが作ってそれを自分が選んで購入し着ていると思います。しかし昔は、自分が何かやるために使い、それにより消耗する、工夫する、ために職人にお願いして手直しや作ってもらい着ていたと思います。服は道具でした。
なぜ服が余るのか?それは道具として必要ないからですね。多分お金を持っていなければ買わないと思うのでそうなると服は余らなくなると思います。でもそれでは今の産業が持たないので持続可能な開発をしましょう!ということです。
沢山作られて余ってしまった、気温が予想と違い服が活躍できそうもない、コロナで外出が減り露出がない、などいろいろな要因で服は余ってしまいます。こんなところを課題として、どのようにアプローチすれば解決できるのか?というところに気付きが生まれれば最高です。
服はどれも同じです。しかし、着る人は絶対に同じではありません。だから、人との違いを作ればそれはその人にとって重要な意味を持つアイテムになります。人との違いは「自分」です。だから、服で自分を主張する事ができればいいと思います。
ティエラのアプローチとしてはユニフォームです。サプライヤーのケレメさんのシャツ、パンツ、は他のチームでも使っています。でも、ティエラのエンブレムが入ったものはティエラしか使っていませんし、背番号まで見るとそれは一つです。ティエラの「21」は個人を指しています。
スポンサーのマドハンズさんのアプローチはステンシルです。ステンシルプレートでロゴをスプレーする事で既製品は途端にマドハンズオリジナルへと変わります。
全てのヒントは「浴衣」にあったりします。浴衣は生地から作ります。だから生地選びからスタートです。そのあとは仕立てて来ます。サイズが合わなくなったら丈を伸ばせば良いだけです。それでも小さくなったらお下がりです。色や柄が気に入らなければ染め直せば良いでしょう。生地がボロボロになったら雑巾として生まれ変わります日本人は結構得意分野のはずです。
ペイントやってみるといろいろな課題が生まれます。
ここで大人達には気付いて頂きたい!子供達の方が正しいことを!
子供達はノープランで積極的に塗りたくります。もちろん上手くいきません。でも、そんなことは関係ありません。次の手を打ちます。それを繰り返していきます。これが正しいやり方です。
下書きをする、どのようなものを作るのか考える、というは間違いであって大人はそれを常識としています。大きな勘違いです。
何かをやってみることで五感は刺激され、何かをすることで運動が起こりアウトプットされます。それによって状況が生まれます。状況に対応するためにさらに手を加えます。分かりますか?
これは「スキル」のことです。ここを止めてしまっていませんか?自分で何かをやること、そこには学びがあります。そしてそのアウトプットにより状況が変化します。その状況の変化を読み取り、さらにイメージを実現していく能力をスキルと言います。簡単なことは大人が先を読む事ができます。だから、先に答えを与えてしまいます。そうすると子供達はスキルを身につける事ができません。
大人が見て分かるような簡単なことでスキルを体験する事ができれば自ずと難しいことへも対応できる力をつけることになります。しかし、簡単なことは大人が手を出してしまい子供に体験させなければ?身につくわけありません。
サッカーは、他のスポーツよりも体格で全てが決まるようなものではありません。大きい人も小さい人もいます。なぜそれが可能となるのか?それは「スキル」に他なりません。
スキルの中にはテクニックが含まれます。個人が体験することでスキルが身につき、スキルはテクニックに干渉します。要するに個人が育てばテクニックは簡単に伸びます。
この体験をして来た人はこれを教える事ができますが、努力しなければならない、という人には体験がないので理解できないと思います。
上手くなることに努力は必要ありません。やれば出来ます。その中で熱中するようなものがあればそこはテクニックが伸びます。その様子は努力に見えるかもしれませんが、そういうことでなく楽しんでいるだけです。人より努力しないと勝てない!なんてことはあり得ません。少しやれば勝てます。
そんなことを身につけてもらうためのワークショプでした!