以前より交流させて頂いている少年団さんにお誘い頂きTMを行ってきました。が、しかし、日曜日はオフにしていたためティエラだけでは人数が足りず先方に選手をお借りする形に。
そこで、少年団さんの選手とティエラの選手合同で指導実践をさせて頂けないか?という打診をしたところ快諾いただけました。そんなご理解も指導実践の場が実現しました。
指導者にとって指導実践する場は成長機会、学びの機会に他なりません。普段見ている子たちではなく、特徴や個性もわからない子達とトレーニング出来るなんてとてもありがたいですね!
指導案を作成し、事前に少年団さんには目を通していただいた上で指導実践を行いました。
テーマは「ビルドアップ」です。これはB級の課題で、落とし込むのがとても難しいものです。少年サッカーでは、グループ戦術に寄せるのではなく、その手前にあるC級課題のところを強調してあげることが重要になると思います。
ゴールを観る、ボールを置く、テクニック、そのようなところを反復トレーニングしながら、積極的にドライブしていく姿を目指します。
また、オンザボールの子に対してどのように周りが関わっていくのか?というオフザボールのところ、とても重要となりますが今回はシンクロで少し触れてあげる程度にしました。
これは「オンとオフ」という関係性ではなく「オフとオフ」という関係性を理解する必要があります。ボールホルダーから直接パスを受けられそうな子は「オンとオフ」の関係性です。直接パスを受けられそうもない子は大体ぼーっと立っています。この子達は「オフとオフ」で繋がりポジションを修正し続けなければなりません。この発想がないと守備レベルが上がった際にボールを受けることが出来なくなります。
ちょうど、前日に行われていた日本代表対韓国代表のゲームの韓国の2点目の形が私が指導案に落とし込んだ、想定したシーンです。
TMでは少年団さんのプレーとして同じようなシーンが生まれていました。ボールを受け、ドライブし、相手にカオスが生まれ、ゴールに迫る!完璧でした。
ティエラの子達も上手にビルドアップするシーンがありました。ゲームは子供達のものなので、基本的には子供達に任せます。ヒントを出せるシーンや指摘せざる得ないシーンが出た時は声を掛けます。
いくつか、驚いたシーンとしては金曜日に行った「守備」トレーニングが生かされていたところです。よくあるのは、足を出して抜かれるシーン、キックを警戒してお尻を向けるシーンです。ティエラの子達はそのようなプレーが無くなり、ボールを奪うシーンへと繋げていました。大したものです。
もう一個、驚いたのがリフティングが全くできなかった子が突然「24回出来た」と報告してくれたことです。しばらくすると「26回出来た」、帰りの際には「29回出来た」と教えてくれました。
この子は全く自主練などしていませんし、私もリフティングのやり方などは教えていません。でも、突然出来るようになり、出来るようになったことで楽しくなって熱中していました。
ティエラで狙っている姿はこれですね!
努力などせず、楽しく遊んでいるだけでいつの間にか出来るようになってしまった。出来たから嬉しくなり、楽しくなり、遊んでいたら上手くなっちゃった。
1人の保護者が「火曜日のあの遊んでいるだけの時間が重要なのでは?」と言っていました。
私は初めからそう説明しています。多くの大人たちは信じ切ることができません。でも、疑心暗鬼でもついてきてくれている子供達は伸びています。なぜなら、私はその結果を知っていて設計しているからです。
その成果が目に見える形で出始めたので、保護者たちも流石に認め始めましたね。ずーっとそう説明してますけどね。なかなか、理解ができないようです。
もう一度これは言っておきましょう。子供達には可能性があります!大人がミスリードしなければ!