サッカーのトレーニングはウォームアップ、トレーニング1、トレーニング2、ゲーム、という形で構成されています。ゲームというのは3ライン、トレ2は2ライン、トレ1は1ライン、ウォームアップはテクニック、というように表すこともできます。
ゲームでの現象はいろいろあります。そんな中でも5w1hのような状況下で現象はカテゴライズ出来ます。その現象の再現性を増したものがトレーニングですね。
各々現象において必要となるテクニックがあるのですが、基本的には個人戦術に基づいてテクニックが発現します。
そうなると、条件反射ではないのですがそれに似たような形でテクニックが生かされます。
私は、ビルドアップ時のディフェンスとの立ち位置、角度によって発生する現象、密集地隊におけるボールの受け方、出し方、が出来ていればほぼ8人制サッカーの攻撃はできてしまうのではないか、と考えています。
要素としては、ボールコントロール、ボールの置き所、ゴールを観る、観る、体の向き、パスの質、ドライブ、ビート、フェイント、というところでしょうか。
この他には、50:50の状況下でのボディーコンタクト、ボールキープ、体の使い方、ターン、などもありますね。ヘディングやボレーなどもあります。
しかし、基本的には先に述べた要素が出来ればサッカーが出来ると思います。あの要素が何かというとC級テーマですね。C級テーマが出来ていれば個人戦術は身につくと思います。
個人戦術が身についているのであれば、B級テーマであるグループ戦術も身につきます。
JFAのテーマも一つ一つ積み上がっているわけですね。
これらの要素で必要となるテクニックを反復トレーニングしオーガナイズで環境を作れば個人戦術が現れます。
ジュニアに限った話ですが、子供達は自分が自分に向き合うことが大切です。ボールに触る時間を増やす、体を動かす時間を増やす、縄跳びなどを毎日継続する、自分なりに腹筋やコアトレーニングをしてみる、など自分で取り組めるようになるまで大人が待ってあげれば良いですね。
よくあるのが、自主練をしないからそのような場に連れて行く、お金で解決する方法です。
これは最悪手です。
大切なのは、自分で取り組むことであって、自主練をすることではありません。ここに勘違いがありますよね。自主練をすれば良いと思っているのは恐らく大人です。大人がそう思って正論を子供に押し付けます。大人の需要と大人の供給によって子供を経済に巻き込んでいるわけです。
こんなことをしても結局大した選手になることはありません。自分で気付いて出来る子にはどう頑張っても勝てませんよ!こういう子は一見するとパワハラのように見える強烈なシゴキにも耐えることが出来るでしょう。自分で出来るように育ってない子はこんなことはやりたくない、と必ず逃げます。
なので、特にジュニア時代では自己成長をその子に任せるしかありません。その代わり、サッカーに気付きを与えられるよう大人はトレーニングを計画します。
トレーニングで出来なかったこと、足りなかったこと、これらを自分で気付き取り組めば良いです。でも、そのためには、自らがやりたい!と強く思っていなければなりません。そうなっていないのであれば、外からプレッシャーをかけてもハラスメントになるだけなので様子を見るしかないですね。
全ては本人次第です。本人が本人の成長の妨げになっている場合は専門家による集中的なトレーニングが必要です。本人が納得するまで何らかの療育のようなものが必要です。