最近よく思うのが、今の大人はプレーを知らないのではないか?ということです。プレーを体験した機会がないのでプレーを理解できないのではないか?と感じています。
なぜ、そうなるかというと豊かだからです。お金を持っていますので何でも買えてしまいます。
先日テレビの特集で海外からの旅行者がヘリコプターで東京上空を散策する模様が放送されていました。本来であれば富士山なども見れるはずですが生憎の天候でそのような景色は観ることが出来ませんでした。料金は200万円です。
この外国人は富士山などが見られなかったことは残念がりながらもこの体験に満足していました。これがお金の使い方だと思います。
自分の力では体験できないことをお金で買う、というのがお金の使い方です。
日本人はどちらかというと、体験機会を潰す効率にお金を払います。これはとても不思議です。
楽しく生きたいのであれば必要となるのは「体験」に他なりません。しかし、その体験を効率に置き換えてスキップしてしまいます。これでは毎日が楽しくないのも当然です。
サッカーでも、体験すべきところをお金を払って得ています。私は断言できます。そういう子は絶対にサッカーを辞めます。
なぜなら、つまらないからです。
年齢が上がるにつれてトレーニング強度は上がります。これは競技である以上しょうがないことでもあります。嫌になると思います。
サッカーは、プレーを楽しむ物です。
目の前の状況に応じて対策を講じてゴールを狙い、ゴールを守る、それができた時に喜びを感じます。テクニックなど二の次です。
テクニックを得てしまうと、テクニックで解決させてしまいます。効率が良いですが、プレーは身につきませんし、細かなところを理解することもありませんので、上のカテゴリーでつまずきます。
もし、近くにいる大人が「プレー」を体験し理解しているのであれば、そんなところへは連れて行かないでしょう。
そしてこのプレーは、一生涯人生を楽しく過ごすためのスキルでもあります。
サッカーのテクニックだけではサッカーのゲームの中、自分より劣る相手にしか通用しません。
どこかで挫折して気付きの機会があることを願います。