大谷翔平さんや久保建英さん、三笘薫さん、これらのスポーツ選手は紛れもない成功者です。彼らは20歳代であり、育成が行われたのは当然20年前になります。
彼らの育成法は一般的なものではなく、特殊だったのかもしれません。
顕著な差は大谷翔平さんが高校生の時に書いた「マンダラート」です。9マスの中央部にテーマを書き、それに関連する情報を周りに書いていきます。周りには8マスあります。テーマに対して8個の要素が生まれます。8というのも重要な数です。占いなどで使われる易の八卦も8であり、広がり、可能性を見出すのに十分な数字でもあります。また、この8個の要素はテーマとして中央部に置かれ新たな8個の要素が生まれます。どこまで続けるかによりますがテーマにおいて64通りのアプローチが生まれるわけです。
この中にはテーマを実行するにあたり、かなり確率の高いものがありそうで複合的なアプローチでその確率を大きく上げることが出来ます。
何が凄いのかというと、まずマンダラートを完成させたことです。やってみればわかりますがマスを埋めることすら難しいです。テーマに対して多角的な理解が無ければ8個の要素は出てきません。さらにその先の8個は難易度が上がります。
最も凄い点は、それを実行することです。
多くの人は、例えば年始に目標を立てて年末に確認した時に何も出来てなかったりします。目標は立てるだけで実行されないのが一般的ではないでしょうか?目標は「夢」でもあるわけですね。
ここで重要なのは、生きている時間です。
マンダラートは、過去を表しています。過去の経験がなければ、まず埋めることはできません。そして、実行は未来を表します。これは今ではなく未来の姿、目標に到達する姿、からの逆算です。
少し飛躍的な表現を使えば「今は存在していない」ということです。
今を見て行動しているわけではありません。過去と未来の点と点を繋いだ線の上に今があり、ただそこにいるだけです。
多くの人たちは、「今」を生きています。だから、過去と未来がありません。目標を立てても実行されることはありません。なぜならば、「今」必要ないからです。しかし、未来を生きている人にとっては必要なものになります。
決定的なのはこの差です。
10年後の社会はどうなっているのか?私はエリートが「トイレ掃除」という仕事を取り合っている社会になっていると思います。これは比喩ですが、それぐらい「仕事が何もない」社会になっているでしょう。それはAIやロボット産業の発展により起こります。
それでは、どうしたら良いのか?
社会の中の自分という存在から、自分という社会という存在にシフトする必要があると思います。
人の要求に対する質は、人からAIに移行しますので、自らが要求する立場になる必要があります。
学校教育法の変更、国や県から毎日発せられているメッセージによる刷り込み、明らかに変化は起こっています。しかしながら、大人がその変化に全く気づいていません。今の子供達はめちゃくちゃ苦労すると思います。学校の先生でさえ、どのように育てていけば通用するのかわからないと言っているくらいです。
これは単純なんですけどね。「何もない」というのは原始の世界と同じです。同じことが出来るのであれば「仕事が何もない」という状況も生き残ることが出来ます。これはアナロジーですね。
多くの学者達がYoutubeなどでも発信している通り原始的な活動を日常に取り入れるべきです。
全てを社会が保証してくれる時代は崩壊しました。これからは今を生きることはできません。自分で未来を生きる必要があります。
あなたは、今年の目標を立てていましたか?そして行動して達成できましたか?これが出来ていないのなら「未来を生きる」を育てることはできません。