何度も書いている通り、人がアイデンティティーを獲得するのは14才前後と言われています。もちろん個人差はあるでしょう。
そのため、それまでの間は言っても無駄です。
大人が言えば、子供はやるでしょうけど、やったとしてその行動自体が無駄です。
これは、人に言われたからやっているだけで自らが進んでやっているわけではないからです。
どうせ大人からは「遊んでるんじゃない!ちゃんとやれ!真面目にやれ!」と言われているでしょう?そんなもんです。
重要なのは、自分が体験することです。
ジワジワそんな話が聞こえてくるようになってきました。
誰かと競い、勝ちたいから何かを始める。そんな行動も見られるようになってきました。大人から「やらなければ負けるぞ!」と言われながら習慣化している子達は14才辺りで崩れていきます。
これは、他人の意見と自我が不一致を起こしてそれを修正、納得するのに時間が掛かるためです。俗にいう思春期ですね。この時点から足りないものを求めていくことになります。だから、あまりにもお利口さんに育てていると不良になります。
逆に自らが望んで何かに取り組み出した子はこの時期から急激に伸びていくでしょう。
この両者は取り組む内容も少し違いがあります。
人に言われて取り組んでいる子は「今」目に映っている現象を取り組んでいます。
自ら取り組み出した子は「未来」に必要になるであろうことに取り組み出します。
要するに、人に言われている子は目の前にあるものが欲しい、という要望のまま「買い物」をしているだけですが、自ら取り組み出した子は将来それを獲得するために「投資」をしています。
このように育成で得た経験により生き方そのものも変わってきますね。
それではなぜ自らやるのか?
それは自らやることが習慣化されているからです。これはここでの【遊び】が一つの答えですね。