塾の話ではありませんが同じ話なんですね。
「うちの子は頭が悪いので塾に行ってるんです。」よく聞きますが、対応が逆に近いです。塾に行っても無駄です。
脳の仕組みをよく調べたほうが良いです。
脳は五感によってインプットされた情報を処理し体を使って運動することでアウトプットしています。
塾で五感を使ってますか?
足りないのは五感を使ったインプットの方ですよね?このインプットされた体験が無ければ、人の話を聞いて理解などできるはずがありません。要するに「習っても分からない」ということです。
例えば、数学が苦手でよく分からない、のであれば料理をすれば良いでしょう。料理による五感のインプットは数学のそれによく似ています。
脳の回路のようなものを五感で作らない限り、考え方はスムーズに入ってきません。
日本サッカー協会の指導者講習会で習う「指導案」「コーチングスキル」などは全てこれをなぞってます。分かる人には分かると思います。分からない人は少しズレてます。
ということで、トレーニングはまず体験をさせます。その体験はポジティブで楽しいほうがよく頭に入ります。次にサッカーの形に近づけて必要なことを伝えてあげます。ゲームで観察します。ジュニアであればこれを繰り返します。
一回で分かるはずはありません。一回で分かるような子は私の前にはいないと思います。J下部やナショナルトレセンあたりにいるでしょう。
この日に取り組んだのは「ビート」です。
「ビート」とは何なのか、どのようなプレーを指すのか、共通した概念はどこかに書いてあるかもしれません。伝え方は指導者のフィロソフィーによります。私の場合は「リアクションではなくアクション」がフィロソフィーなのでそれに基づいた「ビート」となりますね。
プレーは皆同じではないんですよ。何をもって「ビート」とするのかは人によります。教えることはできません。
1+1の答えを求めれば皆んなが2と答えるかもしれません。しかし=2の式を求めたらどうなるでしょう?おそらく何人かは同じになるでしょうが、違う式を答える子もいると思います。
これと全く同じです。
「ビート」は結果(答え)であり、やり方(式)ではありません。そしてサッカーには相手がいます。
相手がいる以上、式は相手によって変える必要がありますね。足し算なのか、引き算なのか、割り算なのか、掛け算なのか、いろいろ対応する必要があります。
これが出来るようにしてあげるのが育成です。
やり方の質を上げ弱いものいじめを促すのは育成とは言いません。その保護者が気持ちよくなるだけのファッションです。
世の中もっと冷静に何がしたいのか?よく整理する必要があると思います。