フェイントは結構なスーパープレーなのではないか?と思います。
型として捉えればやっていることは大した身体操作でではないのでできると思います。しかし、判断が伴うプレーとして捉えるとこれはなかなか脳を使います。
何かをして相手を一時的に誘導し、その誘導した結果を確認した上で次の動作に入る。
言語にすると更に難しそうです。
小さなうちから丁寧に積み上げていけば、判断スピードは上がっていきます。一方で型として取り組んでしまうと相手が慣れてきた時に引っ掛かります。上の世代では小学生より脳の力があるので1試合の中で何度か見せれば対応されます。
プレースピードが遅い小学生年代で取り組んでいた方が得策です。そして、中学生になると自ずと頭を使えるようになるので進化も生まれるでしょう。
スポーツは相手よりスピード速いこと、運動能力でアドバンテージが生まれます。しかし、この体を動かす指令は脳が行っています。脳をどのように鍛えるのか?これが育成の鍵になります。
トレーニングは脳にインプットする作業と脳にアウトプットを促す作業に分けられます。
フェイントは、相手を誘導するアウトプット、相手の行動をインプット、その行動によるアウトプット、という切り替えを行います。これを型で行うと単なるアウトプットになりますので脳を使いません。
脳を省エネするようなことを人は好みます。だから、消費行動が起きます。逆に面倒臭いことから現代人はすぐ逃げます。脳を鍛えることはとても疲れますが、脳に鍛えない限り、インプットの量と質、アウトプットの豊かさは生まれません。
ロベルトバッジオやデルピエロ、20年以上前になると思いますが、イタリアだけでなく世界中にファンタジスタと呼ばれるプレーヤーが沢山いました。今はあまりいません。
なぜなのか?それは効率を上げることで脳を省エネし当時より脳を鍛えていないからです。
人として能力が高いのはどちらでしょう?