知らなければ知っている範囲でやらざるを得ません。たくさんの努力をしたけれど納得のいく結果は得られない。これは当たり前です。
なぜなら知らないからです。
スキャモン曲線というグラフがあります。ここには各年代で起こる発達の状況がまとめられています。例えば、脳、神経系の発達は12歳までにほぼ終わります。
このグラフをよく見てみると値が%になっています。
これでお気づきになる方はなかなか鋭いです。%を使うのはどのようなときですか?
これは結果を100とした時、それ以前がどれくらいかを表すとき、または限界領域100から見てどれくらい広がることができるのか、というときでしょうか。
スキャモン曲線は全ての個をにある程度当てはまるでしょうから、結果ではなく領域と見た方が自然でしょう。
要するに、5、6歳の時に脳の80%の領域を使えますよ!ということですね。使えますよ!と表していますが、使ってますよ!とは言っていません。
ここが注意点ですね。家の中で使っていないものはおそらく埃を被っていることでしょう。金属であれば錆びています。それは掃除をしたりリペアしない限り使えない、ということです。
今の時代は学習能力にとても偏っています。塾に始まり、全てをテストの点で図れるように錯覚しています。世の中的にかなりミスリードが発生しています。
0か100かという極端な判断になったりもします。100がOKということであれば52でOKとなってもいいわけよね?
何を失っているのか?というと”豊かさ”です。豊かさという言葉からは、経済的なことがすぐに思い浮かぶかもしれません。しかし、例えば自然も豊かと表現します。豊かさという言葉には多様性があるわけです。数多くのモノサシが存在しています。だから、こういう面から見ればそうなんだけど、違う側面から見るとそうではない、だから100ではなく52くらいかな?という判断も生まれてきます。
ジュースなどは結構酷いです。
レモン50個分のビタミンC、とジュースに書いてあればなんだか健康的なイメージを抱くかもしれません。これはアスコルビン酸という物質です。レモンに含まれるビタミンCもアスコルビン酸という物質で同じものです。
しかし、レモンは自然な形でアスコルビン酸を含有し存在しているのに対して、ジュースはアスコルビン酸を配合しているだけです。
この違いが分かりますか?
存在していないものを摂取するのか、存在しているものを摂取するのか、の違いです。おそらく人体への吸収というモノサシでは同じではない、という結果が出てくると思います。
学習というのはジュースです。配合しているだけで必ずしも吸収されるわけではありません。ここに落とし穴があります。
そしてこの吸収されないものを求める習慣を身につければ当然努力は無駄になります。なぜなら身に付かないからです。
自然に含有し共存しているものから吸収した方が本人が取り入れるのは早くなります。
サプリメントだ、プロテインだ、ドリブルだ、とその物質だけを摂取していませんか?ものすごく時間とお金と成長に無駄です。