本気の遊びを手に入れろ!

代表戦観戦レポート2024/10/15

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ティエラでは明治安田生命様よりJリーグのチケットいただき子供達と指導者とで試合観戦に行っております。今回は埼玉県サッカー協会からの案内で日本代表戦観戦の機会を頂き埼玉スタジアム2002にて試合観戦をしました。

目的
トップレベルのサッカーに触れる機会をつくる

価値
•観客がプレーに対する評価を熱量と声量によって体験できる
•ゴールが観客にどのように受け取られているのか体験できる
•観客が示すリスペクトを拍手やジェスチャーなど視覚的、聴覚的に体験できる
•サポーターとファンにおける観客としての一体感を体験できる
•プロスポーツにおけるフードビジネスを自分で体験することが出来る、またその失敗から改善したり他人を見ることでより良いサービスに気づくことが出来る
•私と子供達という関係性により主張が必然となりコミュニケーションが生まれ、主体性や自立が育つ
•本物のサッカーを見ることで目的がハッキリしてくる

解説
オーストラリア国歌に対する拍手の大きさは観客が相手に対するリスペクトの大きさを示しています。また、日本国国歌斉唱は空間が震えるほどの力があります。


ゴール裏に構えるサポーターは終始応援をやめません。それにファン達が呼応する姿は、災害における誰かの積極的な行動からその支援の輪が広がっていくような様子と重なり理想的な一体感の姿を肌で体験することが出来ます。


観客が盛り上がるプレー、また落胆するプレー、その抑揚がそのまま選手に求められる質です。これを五感全てで感じることができます。


ゴールは単なる勝ち負けの手段ではありません。現地で見ると分かりますがゴールによってある種の救世主を見るような体験をします。ゴールを取るという価値、それに対する執着や強度を体験することで選手としてその時に向けて準備する姿勢についてヒントを得られます。これは主体的な自主練であり、勉強する姿です。


大人は私しかいませんので、子供達は自然と私や友達に提案してきます。トイレに行きたいんだけど、、、という感じで自ら出来ないことは自主的に助けを求めます。出来ることは自分でやります。また観客数が多いので試合前後の移動は危険が伴うため私が先回りして危険回避します。


自分で食べたいものを選択し、それを食べてみる。また、人が食べている様子を見てあっちの方が良かったな、というような改善も見つかります。私はカレーを買いましたが袋の中でルーが溢れて大変な目に遭いました。持ち方を工夫することと、隣のお姉さんがポップコーンを食べているのを見て”それだな”と思いました。スポーツとビジネスの関係性についても自然に体験できます。

ゲーム解説
スコアは1-1で共にオウンゴールという珍しいゲームとなりました。日本はオーストラリアの5バックとその前で中間ポジションを取り続ける組織的な5人の連携によってチャンスが作れませんでした。これはサイドが強い日本には有効で北朝鮮女子にも見られる守備戦術です。


5バックによりサイドからの攻撃を封じられ、その前にいる5人の連動によって日本が攻撃の形を作るために要する”練る時間”を与えられません。時間がないことで相手の位置を動かすほどの連携が生まれず単調な攻撃となりフィジカル的に対応されてしまいました。

打開策として兆しが見えたのは、前半の後半にFW上田選手がダイヤゴナルランで5バックの横の間隔を動かしDFラインを下げさせたシーンです。これにより相手DFとMFの間にスペースが生まれ中央からの攻撃の糸口が見えてきます。


5バックに対しては上田選手が序盤から幾度となく揺さぶりを掛けていたので、成功しなくてもそこにパスを入れることでDFが下がりMFとの間が広がることで中央突破ができたのではないか、とも思います。

日本はオーストラリアによりサイド攻撃に誘導され予定通り対応された形です。


後半に数回、伊藤選手が右サイドから左サイドまで横断するドリブルを見せました。あれは有効で左の中村選手が生かされる結果となりました。


オーストラリアのビルドアップはそんなに上手くなかったので前線から奪いに行けば奪えたと思います。これは遠藤選手が欠場したことでそれを実行することが難しくなった結果だと思います。日本のビルドアップは上手かったのですがGKの鈴木選手がまだフィールドプレーヤーほど理解がなさそうです。ロングフィードだけでなく足元に入れるパスなどを織り交ぜることで正確なロングフィードも生かされると思います。ビルドアップで相手のMFをもっと引き出すことができれば攻撃の糸口もいくつかあったと思います。

総括
各国を代表する身体能力、運動能力がぶつかる場面で求められることはこのようなことです。三苫選手は世界的に見ても速いのですが相手も同じくらい速いので単調となれば組織や戦術的に対応されます。

自分より劣る相手であればスピードで勝てますが、自分と同じ以上の相手には勝てません。彼らは自分で自主的に質を高めています。そして他人からはこのような思考の部分”サッカー”を学びます。育成はこの時間の割り方が重要です。

トップのゲームを見れば自分でやるべきことと他人に助けてもらうことも感じることができます。これは一つ上のトピック”解説”にも同じことが書いてあります。自己分析、コミュニケーション、主体性、自立、この辺りが重要になってきます。

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