今年も始まりました。子供達は楽しそうです。新たな試みとして今までは集団で行なっていた身体操作のトレーニングを個別に行うことにしました。みんなでやるとバラツキがあってアドバイスが難しくなります。それなら個別にしてその子の段階に合わせたものにした方が良いですね!とりあえずやることを重点にしてきた昨年からアップグレードしてきました。
サッカー選手を目指す上で最大の壁となるのは”走り”でしょう。昭和の時代では体が壊れるほど走っていたと思います。今はそこまではいかないと思います。
走りは以前よりも理論が明確となり学問的なものになってきています。今の時代ではフィカルトレーニングと言った方が良いでしょう。
とても重要な視点は、自分の限界は他人にとって限界ではないことです。短距離なら分かりやすいですね。50mを7秒で走る子の限界はそこです。しかし6秒で走る子には1秒間知らない世界が存在しています。7秒の子はここを知る必要があります。
10km走るのに嫌だと思う子がいれば、なんとも思わず走ってしまう子もいます。
自分を基準にして判断することはこのようなエラーを生みます。特にアイデンティティーのない小学生に大人が判断をさせることは私は間違いだと思います。なぜなら、そのレベルで天井を作ってしまうからです。
限界を更新し続けること、これは挫折し乗り越えること、そして出来ていると思っていたあの人も実は同じように辛いのでは?という気付きによって一緒に闘う勇気を得ること、壁を乗り越えるのにはこれらが重要です。
皆同じなんだけどそれは”高いレベルでは”という条件がつきます。低いレベルで勘違いをするととんでもない挫折を味わいます。
自由に遊ぶといろいろなことが起こります。喧嘩をしたり、泣かせたり、泣かされたり、と自分と他人は違うということをまずは体験し理解して行く必要があります。その上で共闘しなければなりません。
小学生は人と違うということを時間をかけて体験し理解することが重要です。いずれ”走り”を乗り越えます。