今月は予約の関係で火曜日トレーニングを月曜日に行っています。ここでの活動は「遊ぶ」ことです。遊ぶことで子供達はいろいろなことを学びます。
主体的に遊ぶ、主体的にみんなで遊ぶ、ギブ&テイク、ルールの扱い方、揉め事、と遊びの中で起こる課題に必然的に取り組むことになります。サッカーを楽しむこともこれらを身につけていることが前提となってきますが足りない子が非常に多いです。
遊びは、いろいろな要素がありますのでそれらを身につけることが出来ますし人として成長することが出来ます。
今日私はみんなの様子を見ながら、スクールきている子の弟くんとも遊んでいました。
ボールをマーカーの上に乗せて蹴ったり、コーンを立ててそれを狙って蹴ったり、いろいろな工夫をしながら柔らかいボールをキックしていました。そんなことをしているとかなりの回数、夢中になってボールを蹴っていることに気づきます。この遊びが集中して行うトレーニングでもあるわけです。
私はコーンを一緒に並べてあげたり、こうしたらどうかな?と提案をしてみたり、逆にこうしたいんだけど?という提案を聞いて反応してあげたり、というように関わっていました。
夢中で蹴っているその子を見ていると、モンテッソーリ教育ってこういうことなんだろうなーとふと思いまいました。未就学の時からこんなことやってたら確かに伸びるだろう、とも思いました。
現在は、比較的「現象」をお金で買っているケースが多いと思います。例えば、ドリブルテクニックがそれに当たります。本来は自分で生み出すものですが、生み出せなくても買うことが出来ます。でも適切なタイミングで使えるのかは別の話なので、なぜそんなところでそんなことをしているのか?というシーンもよくあります。
これを早期教育というのだろうと思いますが、自分で現象を生み出せないので少し先の未来で伸び悩むと思います。現象から原因まで探れる子、物事を抽象的に捉えてその関連性を見出すことが出来れば「原因」にたどり着きますがこういう子はあまり見ないです。大人でもあまりいないです。
現象はお金で買えるほど誰でも評価しやすい一方で原因はよくわからずお金を出すような気にならないと思います。tierraの活動も一見すると遊んでいるだけなので一般の方には価値がわからないと思いますが「原因」にアプローチしているので「現象」を生み出す子が育ちます。
モンテッソーリ教育の未就学期間もこれらの活動も同じですが準備学習だと思います。サッカーをするためにはサッカーのテクニック以外に必要となることがたくさんあります。それを身につけることができればそれ以降の学習が出来ます。しかし、多くのケースでは準備学習がないため、学習内容についていけず怒鳴られ型にはめられていくことになると思います。
早期教育は周りより先取りするため子供が調子に乗りやすいです。調子に乗るのはいいのですが、変な自信を持ってしまい周りに危害を加えたり、どうせ少し先で伸び悩むわけなのであまり良い効果は期待できないと思います。「現象」を買っただけなので今だけの満足です。靴下も履いていれば使えなくなります。お金で買えるものは時間と共に失うと思います。
重要なのはお金で買うことのできない時間と体験です。子供達にとっては「自由な時間」とみんなと「遊ぶこと」これで将来自らが現象を作り出すことができれば?というところを狙います!発明家ですね。