よく子供達にも言われる事があります。例えばバスケのドリブルでスラロームをやってみて?というとサッカーの練習じゃないじゃーん!と帰ってきます。
サッカーというスポーツに特化した練習ではないかもしれないけど、サッカーに使う動きの反復回数が多いものがバスケにあるだけの話です。
スポーツの競技が何であれ人が体を動かすことには変わりはありません。体の使い方が上手い子がスポーツをやればおよそ何でも出来ます。そのため、本当に必要なトレーニングはサッカーの中に無いこともあります。
水泳などは良い例だと思います。水の中で動くためには、タイミング、効率が求められます。泳ぐことができればスムーズな体の動きが身につくと思います。
さて、今回はバスケの「ピボット」というものをトレーニングしてみました。片足を動かさなければもう一方を動かすことができます。ボールを持って歩くことに対するトラベリングというファールがある一方でピボットは許されています。
ピボットはバスケでエキサイティングなプレーが生まれる要素の一つだと思います。サッカーでいうところの「ボールを置く」ということに近いと考えています。
バスケではこのピボットをボールを持った状況で行いますが、サッカーではボールを受ける前、オフの時に使えます。ボールが転がっている時にピボットをして「観る」わけです。その結果判断をして方向を変えることも出来ます。どうでしょうか?イニエスタ選手のような動きが想像できませんか?
あとはサイドでの1対1ですかね。サイドではディフェンスの対応が少し特殊なので三苫選手の駆け引きのようなこともできると思います。三苫選手の突破は言い方を変えればピボットですね!
サッカーではしばし「観る」という言葉を使ったりします。ゴールを観る、だったり周りを観る、だったり色々な情報を収集するために眺める必要があります。
ボールを受ける時には、ボールが出る前、ボールが転がっている時、ボールを受けた時、と最低3回は情報収集することが出来ます。
ボールが出る前に首を振り、ボールが転がったらピボットして例えば背後になった方向を確認し、ボールを受けたらボールを置く、これで「観る」は完璧ですね!もちろんもっと観てもいいです。世界のトッププレーヤーは想像を絶するほどよく周りを観ています。
サッカーが上手くなりたいからサッカーを練習する!というだけでは足りません。サッカーをするのは誰なのか?という視点を持てばわかる通り、サッカーの上達はその人自体の能力に依存します。
ジュニア期にサッカーだけに偏ってしまうといろいろ獲得すべきものを得られないで将来勝負していくことになりかねません。サッカーの中で何が起こっているのか?ゲームをよく分析するとその原因がサッカーだけで解決できないことにも気が付くかもしれません。しばらくピボットはトレーニングに取り入れようと思います!