バイタルエリアにボールを運び前線にいる選手に繋げてゴールを狙う!またバイタルエリア内でボールを受けて相手をかわす!そんなときに必要となるのが「ボールを置く」ことです。
バイタルに侵入しそこからスピードアップして相手ゴールに迫る!この攻撃こそtierraの攻撃です。
最近では、ボールを止めることをトラップやコントロールではなく「ボールを置く」と表現したりもします。特に相手コートでは、ただボールを止めるのではなく、次のプレーをするためにボールを置くことが重要になります。
当然、相手ゴールに近いので相手の人数が多い、またプレスも強い、という状況になるためボールを止めるだけでは上手く行かないことも出てきます。そのため、より速く状況判断する必要があるのでワンタッチでボールを置き次のプレーに移行することが求められます。
ここではボールを置くテクニックと、体をコントロールするテクニックが求められます。
「ボールを置く」というのをどのように定義するのかは人にもよると思います。tierraでは「ボールを利き足のアウトサイドで触れるところ」と伝えています。ここに置くことができれば、かわすことができるし、軸足を動かしてキックすることも出来ます。
今回のトレーニングでは、自分が前進しながらボールを受けるシーンを想定しています。よく見られる光景としてはボールが前方に流れて行く、または相手に寄せられて球際の50%50%になるというものです。
これには原因があります。
それはボールを止める前に自分の体が止まっていないことです。自分の体が止まってからボールに触ることができればボールを止めることができます。しかし、自分の体が動いている状態でボールに触りボールを止める、ということはかなり難しいです。
瞬間的にボールに触れる足の力を抜けばボールの勢いを消すことができますが、いろいろな条件の中でそれを確実に実行するのは困難です。
そのため、脱力します。ボールが転がっている時に体を脱力しボールを受けるタイミングで判断します。その場にボールを置くのか?ボールを弾いて相手の裏をかくのか?ボールに触るタイミングで改めて力を入れれば良いです。
昔から「止まる」遊びとして「だるまさんがころんだ」というものがあります。
「だるまさん」「が」「ころんだ」このように分けて、例えば「ダッシュ」「切り替え」「脱力」と分ければボールが蹴られた時、切り替えてボールが到達する時に脱力することで体をコントロールすることが出来ます。体をコントロール出来ているので目の前に相手がいてもボールを自在に扱うことができます。
当然、味方がボールを蹴る瞬間ダッシュしている必要があります。蹴られてからダッシュしたのでボールを追いかける形となり相手との単純な追いかけっこになります。自分がダッシュするとき相手は反応する、自分が脱力したとき相手はダッシュする、このギャップが生まれればコントロールの時に優位になれます。
脱力、膝抜き、というのはサッカーにおいてというよりスポーツにおいて、とても大切な身体操作です。