今回はバスケットボールのピボットをトレーニングしました。しかも、バスケットボールの指導経験のある方をお招きしてそのノウハウを見せていただきました。私にとっても大変貴重な機会となりました。
これはとてもラッキーな機会です!
サッカーに必要となる全ての要素をサッカーだけでトレーニングすることは困難です。これは単純な話としてサッカーのゲームではいろいろなことが起こりそれぞれの現象の再現性が低いからです。
トレーニングを計画しオーガナイズすることで現象の再現性を高めることはできますが、それをゲームでみるとさほど現象は起きません。そのトレーニング後のゲームで現象が起きる程度です。
全く同じ相手と同じ条件でゲームをやり続けるのであれば現象は再現されますが相手が変わってしまえば意味がありません。
そのため一発勝負のトーナメント戦は気合と根性の優るチームが勝ちやすくなり、結果として勝利至上主義になるとサッカーの本質からずれていってしまいます。育成年代には勝ち負けにこだわらないリーグ戦が良いですね!
さて、サッカーにはとても多くの現象があります。これを一つ一つトレーニングして身につけていくのは不可能です。ある程度カテゴライズした中で落とし込んでいく必要があります。
サッカーが上手くなるためには、小さい時に何をやっていたのか?がとても重要になってくると思います。また、物事を抽象化する習慣を身につけているのか?も、とても重要です。
バスケットボールはコートが狭く対人のシーンが多く生まれます。そのためそのノウハウが蓄積されています。これは近年言われているフットサルをやった方がいいよ!と同じ理由です。
また、バスケットボールは足ではなく手で行うスポーツです。フットサルはテクニック的な話が目立ちますが、バスケットボールは重心移動など体の使い方についてノウハウの蓄積があるようです。まずこちらが先になるであろうと思います。
なぜなら人にも不可逆反応というものがあります。
昔の移動手段は徒歩であったが車に乗れるようになれば移動手段は車になってしまい徒歩へは戻れないと思います。それと同じでテクニックに走ればテクニックから戻ることはできなくなります。これは暴力シーンや性的な表現を子供に対して規制するのと同じようなものです。さほど害にはなりませんが危険なことだと思います。早期教育も同じですね。
急がば回れ、ということわざが示す通りだと思います。不可逆反応は害こそありませんが可能性を失います。
子供の時に多くのスポーツを体験することはかなりメリットがあります。
例えばテニスをやっているのであれば、ネット側のボールを返球する時には素早く駆け寄りボレーをすると思います。これはサッカーでいう、ファーストディフェンダー、プレス、そのものです。この現象はサッカーより多く発生します。また、ラリーの状態は、カバーポジション、中間ポジション、からプレス、もしくは遅らせるという対応そのものです。守備のトレーニングはテニスを使った方が分かりやすいと思います。
これらいろいろなスポーツの要素が合わさるとサッカーになってきます。言い換えるとサッカーはいろいろなスポーツの要素が複雑に絡み合ったスポーツです。
そのため、小学校時代にサッカーをやることで中学校から別のスポーツを楽しむこともできると思います。逆に小学校時代にいろいろなスポーツをやることで中学校からサッカーに集中することも出来ると思います。
1番良くないのは、こだわってしまうことです。逆に1番良いことは全てを楽しむことです!