膕というものをご存知でしょうか?
膕は「ひかがみ」と読みますが、膝裏のくぼんだところを指します。
私はこの膕の伸縮は倍力構造であるトグル機構のようにある程度、力を増幅させる役割を果たしているのではないか?と考えています。
踵で地面を押すような動作、「ピボット」や「踵を返す」というような動作もこの「膕」が重要な役割を果たしていると思います。
この膕を使った動作は全ての動作に当てはまりますので歩くだけでも伸縮させることが出来ます。しかし、身体操作が上手くないと膕は使われていません。実は運動能力が高い子を観察してみるとこの膕が使われているのがわかります。多分これが運動能力の一つの答えであろうと思っています。
なんとなく私の周りの子を眺めてみると、運動能力が高い子は2歳くらいの時に公園などで高いところからよく飛び降りていたような記憶があります。
飛び降りることで蹴り出し、着地で膕を使う必然性が生まれ、飛び降りてフワッとなることで脳が発達します。ブランコやトランポリンでも脳は発達すると言われていますが、恐らくは同じことであろうと思います。
飛び降りることで「膕が使えるようになる」また「脳が発達する」まさにダブルタスクですね!しかも、運動能力が上がるという投資効果付きです。とてもお得です!
でも「危ないからやめなさい!」
この一言で全てが失われてしまいます。危ないのであれば、飛び降りても安全な環境を見つけること、作ってあげることが重要です。子供がやりたい!と思ったことを実現するために大人がサポートする。そうすると数年後に子供が利益を得ることができます。
比較的、子供達は自然に成長を求めているように思います。大人がそれを止めているような、、、
子供がやりたいことをサポートして実現してあげることはモンテッソーリ教育とも通ずるものがあります。
現在、私も子供達に正しく情報を伝えるために膕の使い方を学んでいます。膕の操作は守備の対応、突破、など一瞬でスピードを上げる際にとても有効です。日本、世界の多くのプロサッカー選手の動きの中で見ることが出来ます。サッカー以外のスポーツでも見ることが出来ますね。
今日は前回植えたじゃがいもの畝がフラットであるため間違えて踏まないように畝間を作ろうかと思いまして畝間を20分ほど歩き回りました。畝間を作ることが一つ目のタスクです。
膕を上手く使うために膕の操作を意識をしながら20分間トレーニングを行いました。これが二つ目のタスクです。
20分間、新たに植えるジャガイモの畝をどこの作るのか?膕の操作をどのように落とし込むか?対峙する相手の違いに対してどのような守備対応をするのが適切なのか?その際、1ラインの守備か?2ラインの守備か?など思考を巡らせました。これが三つ目のタスクです。
たった20分という時間で3つをタスクを同時にこなしてしまえば別々にこなすのと比較すれば40分稼ぐことができます。そうすればこの40分は自由に使うことができます。
時間の使い方としてマルチタスクという考え方はとても重要です。ドリブルが上手くなりたいからドリブルのトレーニングをする、というのはあまりにも時間がもったいないと思います。同時に算数の成績も上がればいいですよね?
これからはAIなどがとてつもない速さで作業をこなしてくれます。同時進行でタスクをこなすことができれば沢山の時間を作ることが出来ます。複数のオーダーをAIに出すのは人です。これからの世界ではマルチタスクがとても重要なものになってくると思いますよ?
サッカーも人がやっているわけですから、サッカーのプレーを見ればその子が家でどんな様子で、成績がどれくらいで、学校での様子が、などなど多くのことがわかります。逆を言えば、サッカーのプレーを整えることで、家の様子が変わったり、成績が変わったり、学校での様子が変わったり、と変化が生まれるはずです。
なぜなら、人がサッカーをやっているからです。
ティエラでマルチタスクの能力を育てませんか?