サッカーボールでサッカーをやることがサッカーが上手くなる事を阻害している?そんなことってあり得ますか?
子供達がなぜ積極的にプレーできないのか?その原因はいろいろ考えられます。
ボールが硬いから当たった時に痛い!
力が弱いからボールを上手く扱えない!
そんなボールを扱う運動能力の高い子に負ける!
楽しくない要素は沢山あります。それならいっそのことボールを変えた方が良い!ということになります。プロじゃないんだから必ずしも試合球である必要はありません。
柔らかく、よく弾むボールの方があらゆるテクニックの向上にも繋がります。
以前、アヤックスに指導者の研修に行かれていた方からこんなことを教えてもらいました。「向こうではゴムボールを使ってますよ!」私はこれを4年前に聞きました。4年経ちやっとこの言葉の意味が理解できました。
言葉というのは、数値化できない領域のものをアウトプットするためにある、と言われています。この言葉を数値化する領域で捉えてしまうと「そういうものだよね」という捉え方になります。しかし、これでは全く役に立ちません。
この言葉を自分のものにする、インプットするためには多くの体験を要します。私の場合、たった17文字を理解するために1,500日程度も掛かりました。でも、これは体験を積んだからこそ獲得できるもので体験をしなければまず理解することはできないと思います。
よく「ちゃんとやりなさい!」などと言ったりすると思いますが、これは不可能です。
言葉は数値化出来ない領域から出てくるものです。そのため、数値化出来ない能力が備わっていなければ理解することはできません。また、備わっていればそもそも言われることもありません。
言葉で理解をするということは本来とても難しいことなのです。子供達はとても簡単に言葉で指示を出されていますが、全く理解できていないと思います。
働くのは「怒られるからやっておこう」こういう思考です。
重要なのは「体験」です。言葉で何かを伝えるのではなく体験させてあげることです。しかもリスクがないようなことで失敗させることが重要です。サッカーの試合で失敗しても何の問題はありませんので、どんどんチャレンジして失敗してほしいと思います。
結局のところ、ゴムボールでサッカーをやるとどうなるのかというと、年長さんがヘディングをします。5年生と3年生が空中で競り合いをします。ゴールカバーでシュートをブロックします。キーパーが積極的に手を使います。積極的に守備に行きます。パスとコントロールの質が上がります。ボールを置くことができるようになります。とかなり多くのトレーニング要素があります。
クライフ氏もストリートサッカーを推奨されていましたがそういうことですね!