アスリート能力が高ければ対して練習しなくてもやれてしまうと思います。これは当たり前の話で人がサッカーをやっているからです。
サッカー選手に最低限必要な武器は、「主体性、自立」というインプットに関係する能力と「アスリート能力」というアウトプットに関係する能力です。アウトプットの部分はサッカーなどスポーツでなければなんでも良いです。ユニークな話芸としてアウトプットできるのであればお笑い芸人になれるかもしれません。インプットは何をやるにも必要になると思います。
この「アスリート能力」は比較的生まれたときに決定しています。だから、努力でどうにかなるものではありません。能力の高い子が努力した方が効率が良いですよね。
そのため、1対1で突破できるような子は選ばれた子達です。恵まれたスピードがなければ不可能です。
このようなアスリート能力は、中学生、高校生、で決まってきます。必ずしも小学生のデータのままというわけでもありません。体格に恵まれる、靭帯や筋力、手足の長さ、心肺機能、などいろいろな変化があります。共通して言えるのは、食事と休息です。小さなうちにやりすぎてしまえばポテンシャルを活かしきれないかもしれません。
だから、普通の子はアスリート能力に頼らないサッカーをした方が良いと思います。速い子が勝つためには1対1で良いと思いますが、明らかに相手の方が速ければ無理です。
スピードがあまりない子達がドリブルを磨くのはあまり意味を持たないと思います。どんなにボールの扱いが上手くなってもスピードで劣れば良いイメージを持てません。スピードが速ければボールを蹴って走れば勝てます。
「サッカーがドリブル」というわけではないので、「サッカーのドリブル」というような使い方を本人が見つけないといけません。こうやるんだ!と足が速い人が足の遅い子にドリブルを教えても何の意味もないですよね。ここに気が付かないと子供は自分より劣る相手にしか通用しなくなります。
目安はスポーツテストでA判定を取れるような子で、50mも小6で7秒台、シャトルランは100回前後、私の周りで通用しているのはこんな子達です。この子達がボールを上手く扱うと?ということです。
サッカーには相手がいます。必要なのは相手との駆け引きです。どのようにボールを置くのか?どのようにゴールを観るのか?どのようにプレーするのか?これを自分の力で見つけることが出来れば成長に合わせて通用してくると思います。
そのためには、子供達の主体性、自立が必要でその先には指導者の知識とオーガナイズが必要で、あとは子供達が遊んでいれば上手くなります。私がみている子達は、アスリート能力が高い子は少ないですが、みんな同じではなく個々に得意な形が出来始めています。逆にアスリート能力が高い子は県トレに選ばれています。