どのようなことをすれば、どのようなタイミングで、サッカーが上手くなると思いますか?
一生懸命サッカーに取り組んで毎日毎日頑張れば上手くなるなんて思っていませんよね?こういう人たちは「人がサッカーをしている」という視点が欠けていると思います。
サッカーはそんなに変化はしません。ルールもそんなに変わることはありませんのでサッカー自体に大きな変化が生まれることはありません。人数やボールのサイズ、重さ、ゴールの大きさ、など基本的に同じです。
サッカーにおいて、日々変化を続けているのは「人」ですね。1人の人にフォーカスしても20年も経てば子供がいるかもしれません。それほど変化をしています。
この変化を切り取り貼り付けると、子供のサッカーに大人がいるという状態を作ることができます。これは無敵です。およそ、育成年代では体が大人に向かうのが早い子が有利になります。ただし、大人を元の世界に戻すとそれは普通の大人です。別にプロでなくても小学生の中に入ればヒーローです。これはサッカーが上手いわけではありませんよね。
本物はそもそも背負っているエンジンの違う子です。要するに馬力が違いますので、どの世代でもずば抜けています。
各カテゴリー、大人の世界でもサッカーが上手い人はたくさんいます。プロでやれないのは単純な話としてエンジンが違うからです。
だから、人を育ててしまった方がプロになる確率は上げられると思います。身長が伸びる時期には過度なトレーニングを辞め栄養を摂り休息することで体がデカくなります。体のデカさは心肺機能と比例しますので、90分走れる選手なる可能性があります。そんな時に激しい運動を繰り返していれば、、、膝に障害を負うかもしれません。
サッカーは運動能力(ここでは運動するために必要となる全ての能力とします)でカテゴライズされていくと思います。いくら上手くても通用しなければ試合で使えません。通用するというのは、圧倒するということです。だから、テクニックを磨いてもカテゴリーを飛び越えられないのであまり意味がありません。それよりも休息して体を大きくした方がカテゴリーを飛び越える可能性が残ります。
人も成長をしています。毎日少しづつ成長しているので気がつくのは難しいかもしれません。しかし、少し長くサッカーから離れると?サッカーは上手くなっています。人の成長にサッカーが追いつこうとするので自ずとできるようになります。でも、サッカーをずーっとやっていると、人とサッカーの成長のギャップが縮まることはありません。微妙な日々の成長で止まってしまいます。
ティエラでは特に夏休みにトレーニング量を増やしたりしていません。
休み明けに子供達のサッカーを見てみると休み前までは出来ていなかった「ゴールを観る」「ボールを置いてプレーする」というようなことは出来るようになっていました。
大人が偉そうに教えなくても時間を与えれば誰でも出来ます。結局必要なのは「エンジン」です。やるなら、第二成長期に合わせて計画されたフィジカルフィットネスのトレーニングを徹底することだと思います。
小学生でできるのは、サッカーに偏らずいろいろな体験をさせてあげて時間を与えることですね。