先日のゴール前の守備に対して攻撃側は突破しなければゴールを取ることができません。11人制ではマンツーマンではなくゾーンで守る最終ラインを壊す必要があります。8人制だとマンツーマンですかね。
守備側がマンツーマンで付いてくれるならスペースは簡単に開きます。ドリブルで剥がしたり、パスワークでスペースに侵入出来れば決定機につながります。
でもゾーンディフェンスで守られてしまうと突破は簡単ではありません。昔の日本代表の試合ではペナ外でサイドチェンジを繰り返していたシーンがあったと思います。そうなります。
攻撃は、将棋で言うならば王手を繰り返すように相手がリアクションせざる得ない状況を作り続けなければ攻撃をキャンセルするしかなくなります。
サイド攻撃なのか、ミドルシュートなのか、中央突破なのか、と守備側の判断が難しくなるように展開することも必要になります。守備側はどのような状況であれ、常に守備陣形を保つことが重要で守備陣形が崩れたらブレイクされます。
端的に言うと攻撃側は守備陣形を崩せばブレイク出来るということです。
最終ラインが乱れれば、ギャップを使って突破できます。シュートの脅威があれば守備が飛び出すことでギャップが生まれます。サイドにボールが流れれば守備の間隔が乱れて(等間隔で無くなり)ボールを運ばれます。
このようなことが起こらないように守備側は、縦スライド、横スライド、を繰り返して陣形を整えます。
要するにギャップが生まれれば突破できるので、育成年代のようにスピードの差がある状態ではやってもしょうがないトレーニングです。崩しているのではなく単なるスピードの差で崩れちゃっただけですね。
ということで、しっかりやるためにはトレセンであったりJ下部であったり、それなりのレベルの子達が集まらないと難しいトレーニングとなります。
ではなんでこんなトレーニングをティエラでしているのかというと、サッカーを続けて将来サッカー選手になるためには、トレセンであったりJ下部であったりこれらを体験した選手と競う必要があるからです。ユース年代あたりで身体的な成長がある程度整います。ここからが本当の競争です。
ユース年代から、B級テーマを学んでどうにかするのは時間的にもかなり難しいと思います。グループ戦術はジュニアユースの試合で試されている方がいいでしょう。
育成の課題は、ジュニアユースでこれらを教えてくれるところが少ないことです。勝敗にこだわるとカウンターサッカーになりがちです。今はユース世代の高校もジュニアユースクラブを持っている時代なので体験がないとかなり厳しいと思います。
当然のことながら、一般的な子供達が高いレベルでテーマを実行することは不可能です。
ブレイクするためには「スペースを作る、使う」必要があります。そのために何をすれば良いのか?ここさえ分かっていればトリカゴであってもブレイクを意識してトレーニングすることができます。
トレーニングの目的はブレイクが出来るようになることではなく、ブレイクを体験してイメージを持つことの方が重要です。イメージさえ出来れば、あとはいろいろなトレーニングで反復することができます。
積み上げさせすれば、運動能力、身体能力、理解力などに基づいて将来高いレベルでプレーすることができるでしょう。そこでブレイクを求められた時にも順応することができると思います。