火曜日の活動ではとにかくいろいろな運動をして体を使い遊んでもらいます。夢中で遊んでいればその体験で自然と体を使えるようになっていきます。
この活動では出来ることを増やしてもらうことが狙いです。バスケがイマイチ楽しくなかった子が体験を繰り返すうちに何となく参加できるようになり、そしていつの間にかパスをしたり、ドリブルをしたり、シュートを打ったり、と出来ることが増えていきます。
そんなことを繰り返していくうちに、今まで使えていなかった体の動きを獲得していくことが出来ます。これらは「成功体験」ではありません。これは、ただ体験不足で出来なかったことができるようになっただけです。体験量には個人差があります。とてつもなく長い時間をかけて体験しないと腑に落ちない子もいれば、一瞬で腑に落ちることもいます。
出来ることが増えると何が起こるのかというと、試したくなる、やってみたくなる、という好奇心が生まれてきます。この好奇心は主体的な行動です。
いろいろやってみたら?と声をかけます。このスクールの外での活動であってもなんでもいいです。とにかく「やってみたい」と思ったことにチャレンジしてみるべきです。ただし、あまりにも大人が中心にいるような場は他にするように説得します。
主体的にやってみた結果「自分には能力が足りない」ということに気が付くはずです。
ここが勝負ですね。ここで、大人が出てきてスクールを与えると、、、終わりです。挫折するまで固定観念から抜けることが出来なくなります。
自分に能力が足りない、から、縄跳びをしよう!階段を駆け上がってみよう!コアトレーニングをやってみよう!ヨーヨーをやろう!と自分に矢印を向けて自分で考え、自分に厳しく取り組めるのであれば結果はついてくると思います。
サッカーで重要なのは、相手が触れないボールに触る能力です。
それは高さかもしれないし、スピードかもしれません。また身体操作による敏捷性かもしれないし、粘り強く足を出すことかもしれません。単なる意外性かもしれません。その手段は人によって違うと思います。
自分を知って、自分と向き合い、そして自分に厳しいトレーニングを自分で課すことができるか?自分がやりたいことをやっていても意味がありません。自己分析が伴っていなければ無駄な努力になってしまいます。サッカーであれ、ゲームであれ、好きなことをやっている、ということは同じで、こういう子はとても多いですね。
「自分に厳しいトレーニングを課す」状態に早く持っていくことが出来れば誰でも何らかの形で勝てると思います。学校の成績も上がるでしょう。
他人が促すのではなく自分でやることが重要です。こればっかりは待つしかない。