別件で打ち合わせをさせて頂いた際に話題に上がったのですが、今の人は文章を読まないらしいですね。そうなると私は結構本を読む方だと思います。ものすごく分厚い本であっても得られるものはほんの一文程度です。しかし、その一文を理解するためには、その分厚い内容も必要になります。
私の場合、人に読んでもらうことよりも将来的にAIが文章から人物を再現したり、動画など視覚的な要約を行ったり出来るようになると思うので、なるべく多くの文字を使って重要な一文を捕捉しています。解読してみてください!
さてさて、サッカーではサイドからボールをあげて中で得点を狙うシーンが結構あります。ボールがサイドにあるため背後にゴールを置くことが出来ずとても難しい守備となります。
守備には、プレーの原則があり、個人戦術があり、グループ戦術があります。これがどこで行われるのかによって振る舞いが多少変わります。視覚的にはやっていることが違うように思えるでしょうがアナロジーとしては同じですね。
要するにサッカーコートは、3ゾーン、3(4or5)レーン、に分割して見ることが出来ます。それらのマス目でゴールに対するリスクが変わって来ますので、単なるリスクマネジメントの結果と言えます。
リスクマネジメントできる人が守備を理解できていれば、そこで何が優先されるのか?判断できます。そのため、本来サッカーで教えるようなもんではなく日常生活で個人を育てる他方法はありません。
サッカーのトレーニングではシーンを切り取り、それらを反復トレーニングすることで逆から見にいくことになると思います。このサッカーからのアプローチと個人からのアプローチが繋がれば良い選手になれるでしょう!
クロスに対する守備はいくつかポイントがあります。まずはGKとの連携です。ゴールのどこをGKが守るのか?これを明確にする必要があります。
これはGKから発信されるべき視点です。今回のトレーニングでは「ニアはGKが担当する」という定義の上トレーニングしています。
そうなるとクロスはフリーで上げさせてはいけません。キックの質はプレーヤー次第になるので最低でも角度が選ばれる状況は排除したい。だからマイナスへの規制をします。コースはゴール前に限定させるのでGKがキャッチできる可能性が高くなります。ここではマイナス方向へのクロスは規制しなければなりません。
規制するためには、守備者の立ち位置が重要になります。早い段階でボールまでアプローチしてしまうと切り返されてしまきます。だから、ボールが当たらないギリギリのとこに立ちます。そうすれば当たらないので痛く無いですね!足を伸ばせれば伸ばすことでクロスもカット出来ます。
中ではとにかく「ボールに先に触ること」です。
高さ、スピードによって同じ角度のクロスでも状況が変わります。ファーまで流れるのであればスライドをしなければなりません。その際、ボールに行くのか、ゴールを守るのか、は正解がないのでその選手の経験によると思います。
どのような経験が活かされるのかというと、ゴール前の守備であったり、前線の守備であったり、中盤の守備であったり、要するにコートの中央レーンで行われる守備の経験です。これは何かというと「プレーの原則」ですね。
コーチングは説明しちゃうと伝わらないので「シンプル、クイック、to the ポイント」という格言のようなものがあります。「先に触れ!」ということです。「誰が」とは言ってませんので全員が先に触ろうとするので、自然とスライドは起きてますね。
攻撃側はも同じです。先に触れ!これで落下地点に向かいます。あとはそこでヘディングが出来るのか、ジャンプして届くのか?そもそも落下地点に向かえるのか?という課題です。そこは自分でやってもらいましょう。自分で出来ないじゃん!と気付けば良いと思います。
結局は、ゴール前の守備も中盤の守備も前線の守備もクロスの守備も同じアナロジーじゃない!って気付くだけの経験を持つことが重要になってきます。攻撃側も全く同じことが言えます。
守備のプレー原則は「プレス、遅らせる、コンパクト、バランス、コントロール」です。この単純な一文を理解するためにはかなり多くの体験を積む必要があります。
現代人は本を読まないらしいので、この一文の重要性に気付き努力できる方も少ないと思います。