利き足とは別にボール持つ足があるかもしれません。人間の体は必ずしも左右対称という訳でありません。
昔、ブラジルにガリンシャという選手がいました。この方は左右非対称の足を持つドリブラーです。左右非対称を上手く使うことで類い稀なる才能を持つレジェンドです。
股関節から膝までの長さ、膝下、足底のサイズ差、骨盤の旋回、などなど左右差は結構あります。私の場合は、骨盤が左に旋回しています。過去にした怪我の影響です。左臀部を強打して半年ほど動かすことができない時期がありました。そんなこともあり旋回しています。この旋回のおかげで前十字靱帯も切れています。
さて、左に旋回しているということは、左の方が懐が深いことになります。自ずとボールを持つのは左足の方が有利です。そして仕掛ける時はボールが前方にある右足の方が有利です。
この左から右へと持ち替えが出来るようなテクニックが必要です。
左でボールを運び、右に持ち替え、突破する。
トレーニングは左足のボールコーディネーションと右足での前進です。
だから、右足だけトレーニングしても上手くいきません。左右バランスよく取り組む必要があります。
余談ですが、蹴る、止める、運ぶ、という代表的なテクニックは全て同じです。だから、一つ上手いのなら、全部上手いです。
話を戻すと、持ち方をトレーニングするというより、持ち方があって、それで何かをやってみて足りないものをトレーニングすれば良いという感じです。
一人一人が違う以上、同じやり方を教えて人が育つ訳がありません。ここに早く気付けば、どんな子にもチャンスはあります。