皆さん同じように筋トレを始めます。おそらく誰1人としてそれが正しいのかどうか、を考えていないかもしれません。ただただ筋肉の肥大化、そして見た目を求めてマシンに向かっているのかもしれません。
筋肉は建築物で言うとRC構造に似ています。これは鉄筋コンクリート造のことです。
鉄筋とコンクリートにはそれぞれ力学的な役割があります。コンクリートは圧縮力に耐え、鉄筋は引っ張り力に耐えます。これらは建造物の高さ、面積、用途などなど複合的な要素において安全値を出し設計されます。建物も右に荷重が掛かれば左にはシーソーのように回転する力が加わります。だから、鉄筋の太さ量が重要になってきます。
この鉄筋は筋繊維そのものです。そしてコンクリートは骨です。
よく考えてみると、なぜ肩が凝るのでしょう?そしてなぜ膝などに障害が出やすいのでしょう?
これは単純な話として、筋肉がコンクリートの役割を果たそうとしているからです。これが間違いです。
筋肉は引っ張られる力に対抗するものです。圧縮は骨で耐えます。
マシンに向かって筋肉を圧縮していませんか?その筋肉は使えません。
大体、良い筋肉を持った人はゴムのように弾力のある筋肉をしています。要するに伸びたものを縮める力、伸びる時の瞬発力、これらが運動で重要になります。
体を動かすときに、自分の体のムチのように、またはワンピースのルフィーのように扱えるか?とても重要です。ボクサーのパンチと同じです。
なぜハムストリングを肉離れするのか?これもハムが圧縮力を鍛えられて伸びないからですね。習慣として圧縮で鍛えているので、ふとした瞬間に引っ張り力が加わわると「ブチっ」と切れます。
運動に適しているのは引っ張る力に耐える筋肉です。しかし、体をそのように動かせない限り知ること、気づくことすら出来ません。
本物を手に入れましょう!