“両手が届く距離”これが守備ポジションにおける相手との距離の合言葉です。
やってみれば分かりますが、この距離に行こうとするとドリブルで外されます。だから、この距離には行けない子がとても多いです。
相手から離れていれば抜かれることはありません。しかし、ボールを奪うことも出来ません。
この両手が届く距離というのはとても難しいのです。
相手に抜かれることが続き、大人に指摘されれば絶対に身につくことはありません。
”抜かれるな!”これは育成年代にとって呪いの言葉です。
抜かれても良いんです。勝ち負けではありません。距離を身につけることが出来れば将来生きてきます。
プレスでバシーっと寄せられれば良いのですが、寄れない時は、寄ればスペースを与えてしまう時です。すすーっと距離を詰めて両手が届く距離入る経験を得なければなりません。
この距離の難しい点は、能力差で簡単に剥がされてしまうことです。ボール保持者の能力が上回っているのであれば、守備側が簡単に抜かれることになります。これはどうしようもありません。
FWは比較的、運動能力が高い人が多いです。一方でDFは頭の良い選手が多いです。これが分かりやすい構図だと思います。
相手が運動能力で上回っていても頭でどうにかすることが出来ます。ボールの持ち方、目線、バランス、などを盗み”だるまさんがころんだ”的に寄せることが出来れば距離に入れます。
この距離に入れば、相手に大きなプレッシャーを与えることも出来ます。
4局面でいうと”守備”の局面に当たります。ゴールを守りながら、相手との距離を詰めファーストディフェンダーとしてボールホルダーにプレッシャーをかける。
とりあえずここまで出来れば”奪う”局面に移行させることが出来ますね!