2歳を迎えた頃に何をやっても嫌がる”イヤイヤ期”が訪れます。おそらく、ここでの親や保育士の対応によってその子の人生は大きく変わっていると思います。
例えば、靴下を履きたくない!とぐずり出します。
そんな時に大人が履かない理由を子供に聞いても無駄です。そして、最も悪手は大人が手を出して履かせてしまうことです。
ここで重要なのは”履かない”という選択肢の排除です。本人が履くことは絶対であり、そこに履かないという逃げ道がないことを自覚させます。
靴下の色や形などデザインを変えたものを提案する。または、片方だけ手伝うという妥協案を提示する。これらによって2歳の時点で”やらない”という選択肢はなく”やる”という選択肢しかないことを自覚させます。
ここからは”やる”しかない人生です。
どうやるのか?それを本人が選択すれば良いですね。主体的な行動で自立に向かいます。
どうせやるならどうする?これが人生において重要な気付きです。
そして、この時期から6歳に掛けて脳をはじめとする神経が爆発的に発達していきます。もうお分かりだと思いますが、人生ここで勝負が決まっています。
しかしながら、私が見る限りイヤイヤ期を乗り越えている子はほとんど見かけません。これは大人も同じです。多くの人は、2歳の壁を越えていません。
早期教育に熱を上げている姿を見れば一目瞭然です。
もし、イヤイヤ期を親が越えているのであれば自分の子にそんなものは与えるわけがありません。それがわからない時点で、イヤイヤ期を越えている状態と越えていない状態の比較が出来ていないことが分かります。イヤイヤ期を越えていれば早期教育をやっても無駄であることは理解しています。
育成が難しい原因はここにあります。判断すべき大人が分からない、ということです。
子供達は”嫌い”で物事を排除しようとします。この判断は成長を妨げます。
必要となるのは”嫌い”の乗り越え方を自分で気付き知ることです。
アイツがいるから行きたくない、お友達がいないから嫌だ、楽しくない(遊べない)、こんな子達が多くいます。イヤイヤ期を越えていません。
そんなことは関係なく楽しく遊べる、これが出来た時にイヤイヤ期を越えることが出来た、と言えます。
観察していると小学生達も越えていますのでまだなんとかなるのでしょう。中学生は自我が出てくるのでやらないことはやりません。だからハラスメントが無くならないんだと思います。
しっかり育成すれば、子供達はなんでも出来るようになりますよ?