サッカーは4局面です。この4局面を目で捉え、流れに乗ることができればサッカー楽しくなります。
しかし、これがとても難しいようです。子供達を観察しているとまだまだ4局面と出会えている子はいません。少し4局面の背中が見え始めている子はいます。
この4局面は指導者が声を掛け一時的に見せることはできます。しかし、それは一時的なものであり、また声を止めれば見えなくなります。だから意味がありません。
自分の目でそれを捉えて乗ることができなければサッカーは上手くなりません。文字通りセンスがない、という状態です。
だから、センス言い換えれば五感を磨く必要があります。子供達は右脳が優位な状態です。大人よりもはるかに五感が優れています。磨けばセンスはつきます。
話を少し違った角度から整理してみましょう。
食事を作る、となれば食材が必要になることはすぐに気が付くと思います。何を作ろうかな?から食材を求めるのは”現象から原因”を見に行くのと同じです。
一方で、この食材いいね!からそうだ、あれを作ろう、となるのは、現象を生み出す能力です。この現象を生み出す能力が選手に求められている能力です。
では、カレーを作ろう、となったら、ニンジン、タマネギ、じゃがいも、肉、シーフードかもしれないし、季節の野菜かもしれません。こういう方が日本人には多いと思います。
しかし中には、このニンジンはどのような環境でどのように育ったものなんだろう?というところから検討する人もいます。海外のセレブには多い印象ですね。
実は、同じ品種のニンジンでも育て方によって味は全く異なります。価格をおさせるために狭い範囲で良い形のニンジンをより多く取るためにはそれなりの薬と肥料が必要です。価格を気にしなくていいなら、もう少し広い範囲で別の方法でニンジンを育てます。甘くて香りが高くとても美味しいです。
そのため、有機農法で育てられた野菜は虫が齧ってたりします。
一般的な人は、それをマイナスと捉えて避けます。しかし、一部の人はそれをあえて選びます。それは味を知っているからです。
さて、話を戻すと指導者はこのニンジンを育てているわけです。大量生産するのではなく、最適な方法で育てます。人は皆違いますからニンジンと言えるのは1人だけです。
プロ選手も大衆に買われるわけではありません。買うのはクラブオーナーであるセレブです。
どのような食材だから、その食材をあの料理で食べたい!と素材にこだわっていますから、即席のカレーでは話になりません。
アウトプットである現象のカレーではなく、インプットであるニンジン、そしてその育ち方、ここが重要です。子供達は大人が型に嵌めず元気に遊んでいれば良いと思います。