今の子供達に圧倒的に足りていないのは、準備すること、と、片付けること、です。
全て整った状態で”やりたいことをやる時間”を得ています。
本来であれば、やりたいことをやるためには準備する時間が掛かり、何かをやれば片付ける必要が出てきます。そして、これらの時間はやりたいことをやる時間よりも遥かに時間が掛かります。
私はこの時間こそが、主体性や自立というところの成長に対して重要な役割を果たしていると思います。
まず、やりたいこと、とは目的です。それをやるためにはどうしたら良いのか?を考える必要が出てきます。周りに説明しないといけないかもしれませんし、何か用具を準備しなければならないかもしれません。これには思考が働きます。準備です。
実際にやってみると、あれ?なんか上手くいかないなーというような反省点、フィードバックが生まれます。それはその場で修正出来るものであれば修正して取り組むこともできます。出来なければ次回の課題です。
目的があり、それに向かい準備をすることで実際にやった時に得られた結果を次回に活かすことが出来ます。
こうやったらこうなった、ではこうしたらこうなるのでは?という思考力が養われます。
さて、やりたいことをやって疲れたところに今度は片付けが待っています。
とても面倒臭いですが、これをやらなければ次に何もやることが出来ません。リセットし元に戻す必要があります。
やりたいことをやって終わり、ではなくそこからもう一段階やらなければならないことがあり、それに取り組むことで”やりたいこと”の効率を上げることもできます。
これにはPDCAサイクルなんて言い方もありますね。
目的に対してこれは不必要なのでは?ということに気付きます。片付けは”やりたくない”部類に入ると思います。そのため、なるべく減らしたい。だから、やりたいことの効率化やシンプルな形を得ることにつながります。あまりにも散らかしちゃうと片付けが大変です。
そうすると、やりたいことって何なの?という部分の精度が上がります。
今は指導者がオーガナイズしトレーニングを計画しています。上のレベルであればこの形がベストだと思います。しかし、そのレベルに至ってないのであればそれ以前にやることがあります。
現象ではなく原因。
トレーニングもただ量をやれば良い、というわけではありません。