端的に言えば今に対して”やっていることが違うから”です。
不思議だなー、と見ている現象としては小学生、中学生の子供達が”自分の質を上げるために多くの時間を費やしている”ことです。
これには少し勘違いがあるようです。
自分の質を上げなければならないのは間違いありません。ここに間違いはありません。
問題は”いつ”というタイミングを全く理解していないということです。
高校生までは、体も心も頭もまだまだ成長段階です。なぜそのタイミングで自分の質を上げようとするのでしょうか?
客観的に見れば、体を大きくすること、心を豊かにすること、物事の理解力を上げること、これらを大きくすることの方が効果的です。しかし、小学生の段階で質を求めてしまっているんですよ?
本当に目の前にいる子はその状態で一流なんでしょうか?そもそも周りの大人達は一流を理解しているのでしょうか?
一流は自然と頭角を現していき、その道にいる指導者の目に止まります。
育成。
これは個人の質を上げること、ではありません。個人の可能性を広げることを指す言葉です。
個人の質を上げるため誰よりも努力して誰にも負けない質を手に入れる。その質を監督に生かしてもらってプロになる。そんなわけありません。これは二流の考えです。
質の高い選手を監督が使い、勝てるような試合は上のレベルでは存在しません。
人はその特性を見抜いたものをコントロール下に置くことができます。ある種の支配です。インフルエンザになったら薬があり、ワクチンもあります。予防には手洗いうがい、非接触の徹底、とコントロールしたわけです。でもコロナウイルスはそうはいきませんでした。
ここで気付いた人も多いと思います。
コントロールできていることはほんの少しのことだけで多くのことはコントロール下にありません。
一流はコントロール下にない、効力法も対処法も分からない未知のものにその場で勝つことでできる人です。
こうやってやれば上手くいくよ!
さてここに一流への道が見えますか?