今回もルール作りやチーム分けという課題がありました。前回は20分掛かり、今回は15分です。多少速くなってきました。
よし!やろう!とみんなの方向を揃えるような役割を果たす子はまだいません。そんな子が出てくるとこの辺りはスピードアップできます。これは待ちましょう。
今回のチーム分けでは新たなアイデアがありました。
それは”あだ名”付けです。リーダーに当たる高学年の子にあだ名をつけました。それにより小さな子にとって分かりやすくなりました。
青いシャツを着てメガネをかけているお兄さんは”ブルーメガネ”これは問題なくブルーメガネかい!という程度のリアクションで済みました。
しかし、もう1人の子に”借金”という言葉を含めてしまいました。語呂の良さで付けただけですが、言葉に概念があります。借金に含まれる概念はあまり良い印象のものではありません。
このように言葉に含まれる概念にネガティブな要素を含んだ場合、反発が生まれます。
大きな声で”なんでだよ!“とか”やめろよ!”というような意に反するという態度を示します。
その時の声の大きさ、声のトーン、は聴覚により脳に伝達されます。そしてその時の表情や態度は視覚により脳へ、雰囲気のような空気感は触覚や嗅覚、味覚などを使いながら脳へ伝達されます。
この体験により、ここまで言語化出来なくても”何となく嫌がっている”ということは理解できると思います。
これは子供達はだけだから起こる現象です。大人なら何処かで介入して道筋を作る事ができます。しかし、子供達の成長機会は失われますね。
このような体験をとにかくミルフィーユのように繰り返していくと、どこかに隆起する部分が出てくると思います。脳にそのような隆起があれば、言語化出来ます。言語化出来るのは自我が生まれる中学生からですね。それまでは目で見ていても全く変わらないかもしれません。
さてこの時間を我慢し見守る事ができるでしょうか?それとも効率を求めて”これは良くない事だ”と定義しますか?
このような体験は後にコミュケーション能力として現れ、サッカーにおいてはパスであったり、相手の逆を突く判断であったり、というところに繋がっていきます。
急がば回れ、灯台下暗し、この辺りのことわざが示す通りですね。