今回もいつも通りの活動です。子供達はキャッキャッと遊んでいます。この遊びの中にはとても多くの情報が含まれており、全てを同じように獲得させるにはとんでもない量のトレーニング計画をする必要があります。
しかし、子供達がそれらのトレーニングを全てポジティブに受け入れてくれる訳でもないのであまり効果も期待できません。
そこで遊びです。子供達は自然にトレーニングで狙いたいことを獲得していってくれます。
そんな中、今回はとてもユニークな表現でネガティブなことを指摘するシーンに遭遇しました。
広告業界にいたことがある私でも脱帽のその表現は”なんか中トロみたいな匂いがする”です。
おそらくは、洗濯物が生乾きだった時のような匂いを言っているんだと思います。
なんか臭くない?
と言えば、相手が少し嫌な気持ちになると思います。しかし、”このなんか中トロみたいな匂いがする”は秀逸です。言われた方も、なんとなく嫌な気持ちになりません。
それは臭いのか?臭くないのか?一瞬分からなくなります。”中トロ”には程よい油分で皆に親しまれている。という特徴があります。皆が好きだ、という概念を含む言葉です。一方で、ある側面から見ると生物である以上、生臭さはあります。
まとめると、皆が好む中トロには生物である以上生臭いという側面をもある。生物である以上、それは仕方がない、という捉え方になります。
言葉)なんか中トロみたいな匂いがする
概念)君のことは嫌ってない、むしろ好きだよ、でも、匂いがするよ、しかしそれは仕方がないことだよ。
天才だと思います。