よく聞くドリルトレーニングという言葉。これは反復するトレーニングです。同じ動作を反復すれば良い、と思っているかもしれません。まあそれでもいいんしょう。ただし、それで上手くなるのはやっていることだけです。だから、サッカーは上手くなりません。ここの勘違いが非常に多いです。
漢字のドリルをいくら頑張っても小説を書いて直木賞をとれないと思います。その漢字が書けるようになった、ただこれだけです。
気合いと根性、無駄な努力はない、このような声かけは無知の極みです。無駄な努力を他人に強いているだけです。まずはそれを言っている本人が努力すべきです。
とはいえ、ドリルトレーニングはとても有効なトレーニング方でもあります。反復性の高さが何もよりも魅力です。
では何を反復するのか?それは”トライ&エラー”であったり”PDCAサイクル”のようなものです。
要するに、頭が空っぽの状態で何回繰り返しても無駄です。脳にインプットさせる上で効果のあるものもあります。しかし、それは遊びの要素が強い反復性です。
一回一回、頭で情報処理をしながら修正をする。そのフィードバックにおいて工夫、もしくは修正、改善を行う。これを繰り返しまくります。
すると、どこかでこれでいいんじゃない?というものが出てきます。それしたらそれを検証していきます。間違いないね!と分かれば終了です。
これができるのは、高校生くらいではないでしょうか?かなり頭が発達していないと無理です。小学生がプロや高校世代でやるようなトレーニングをなぞっても時間の無駄です。
基本的に、インプット、情報処理、アウトプット、という人間の学びのプロセスを理解することが必要です。
これも落とし込む側の指導者が自ら体験し獲得していない限り伝えることは出来ません。だから、冒頭の努力の話になります。
よく見られる、”こうやるんだ”という教え方はインプットではありません。人はインプットに五感を使いますので概念は使いません。これはコンピューターに対するインプット方法です。
この概念の部分は”検証”のプロセスで使います。
このようなやり方もある。自分が躓いているところのヒントになるかな?こんなイメージです。だから、それを他人がやられても意味がないどころか本人の可能性を削るだけです。やらない方がマシで、まさに無駄な努力そのものです。
目の前の子供のためにも早く気付いた方が良いです。
ティエラでやるドリルトレーニングはやり方ではなく五感によるインプットが主です。後は、サッカー協会と同じでサッカーのトレーニングに繋げるために気付くキッカケを作る、まあイメージ作りです。
サッカーのトレーニングはもちろん4局面のあるシーンを切り取っているわけですね。