今年初めての活動もみんな元気よく楽しく遊ぶことができました。
今は年少さん、年中さん、年長さん、一年生から6年生と4歳から12歳の子達が一緒に活動しています。これは思っているより調和することが難しく子供達はいつも気遣いしなければなりません。この体験はとても重要で、例えば何に困っているのか、何をやりたいのか、そして何をやっているのか、というように自分とは全く異なる思考に触れます。
これがこうなってこうなるから、、、あれー?という具合に小さな子達は何かをやろうとして上手くいかず頭を捻ります。年上の子から見るとやっていること自体が何の意味があるんだろう?というようなことであっても小さな子にとっては新たな体験です。ここでそれをやらさずに、こうやるんだよ!と何かを提示してしまえば全てが台無しになります。
さて、この行動を最もとっているのは誰でしょう?保護者の方ですね。子供達はやっていることを見守ってくれます。一緒になってやってくれたりもします。子供の方が大人より小さな子を育てるのが上手です。
そして大きな子達もそんなことを体験しているうちにルールなどの決め事が通用しないことに直面します。なぜなら小さな子はそんなこと分かりません。何に従うかというと”感覚”です。簡単に言えば、楽しいのか、楽しくないのか、ということです。嫌ならやりません。こうやるんだよ!と小さな子が理解できないルールを持ち出し押し付ければ小さな子は逃げます。
この行動が全てです。
他人を泣かしたり叩いたり危害を加えてはいけない、同じことをやらなければいけない、このようなルールに対して”なぜ?”という疑問が浮かぶのは当たり前です。なぜなら、これは過去で他人が経験して問題が起きないためにどうすべきか考えた結果だからです。誰かがそれを体験しそれでは問題が収まらないことを知っているからそうしています。
それをいきなり”ルールを守りなさい!”と言ってもわかるわけありません。
このような基礎的なことを反復するように大人は子供を型にはめようと必死です。でも、その基礎を身につけるための基礎を持っていないのが現状です。この基礎の基礎に触れる場がこの活動でもあります。
そして、サッカーにおける基礎の基礎は鬼ごっこの中にあったりもしますし、リレーの中にプレスの基礎の基礎があったりもします。
基礎の基礎を高めるトレーニングを行なっているのは日本全体でもティエラだけかもしれません。それぐらい基礎の基礎の重要性を知っている人がいません。