最近は木登りが小さい子達のブームです。私は木と同化し、子供たちは私をよじ登ってから木を登ります。
持ち上げて木の上に乗せてあげることは簡単です。しかし、自らの力で登り木の上まで行くことは成功体験になります。
子供が小さければ成功体験を作ることはとても簡単です。しかし、大きくなるとそんなことでは成功体験を作れないので難しくなります。
さて、小学生達は鬼ごっこをしたり、サッカーをしたり、と中学生を中心に自分たちで遊んでいます。
ボール追っかけてゴールを目指す。
この単純な体験がサッカーにおいてとても重要なものになります。ドリブルとはなんなのか?これはこの体験をしていれば自ずと分かってきます。
ボールをアウトサイドで触る、もしくはもっと細かく、小指だ、親指だ、などと言っていないですか?
これは大きな間違いです。そんなわけがありませんね。やってみれば分かりますが、それでは相手を抜けません。交わしたつもりでも5メートル先でまた捕まってしまうでしょう。小学生の間は守備が下手で弱いですからそれで良いと思ってしまいます。しかし、大きくなれば抜けないことがよく分かってくると思います。
コーンやマーカーを並べてドリブル時のボールタッチをトレーニングすることは重要です。でも、それを長い時間やって質を上げる必要は全くありません。
ドリブルは人それぞれ違うと思います。いくつかの体験を繰り返す中で自分なりの答えを持つと思います。それまでは待つ必要があります。
それが出てきたら、そのドリブルに補足してあげれば良いと思います。目先の試合に勝つ、試合に出る、など目先の勝負にこだわってしまえば将来の試合で勝つことや試合に出ることも出来なくなってしまいます。
小学生で勝てない我が子を見て挫折するのは親でしょう。しかし、高校生で挫折するのは本人です。小さい時の方が挫折は小さく済みます。小学生ならさほど気にもしませんが、高校生は結構応えます。そして大人ならもっときついですね。親の挫折が最もきついと思います。でも、子供の高校生での挫折もきついので大人が苦しんだ方が良いような気がします。
北風と太陽の童話のように我慢すればそのうち成果は現れます。子供を信じて気長に待ちましょう!