自分さえ良ければ良い、こんな考え方の人が増えていると思います。
自分さが楽しければ、自分が良い思いをすれば、自分の子さえ上手くいけば、このような発想が今を創っていると思います。過去が今ということですね。
私の今があるのは、間違いなく祖母のお陰です。
戦争を体験した祖母が大人になり、祖父を早くして亡くし、女性1人で5人の子を育て、その中でも不幸なことがあり、と途轍もない毎日を過ごしていたことが想像出来ます。
そんな祖母は私が牡丹餅を美味い!と褒めると次行った時に大皿一杯山盛りで提供してくれたことをいまだに覚えています。
恥ずかしながら今の歳になって先祖への感謝の想いを理解できるようになりました。
闘っていた人の子はそれを見ています。その大変さや、それを自分がやることへの不安など多くの多角的な視点を持っています。
だから些細なことはどうでも良いことと評価します。基準は命の有無に近いところにあります。
よくブラジル人、今ではアフリカ人にはハングリー精神がある、と言われています。
実は日本人にも無いわけではありません。少なからず私にはあります。ただ環境がそれらの国とは違うため、私の場合は奉仕に向けられています。
今目の前にいる子たちを大成させること、これは途轍もなく難しいことです。なぜなら資源がないからです。
過去に何かを得ていればそれによって大成することが出来ます。お父さんがオリンピック選手、Jリーガーなどアスリートであればその子供も可能性が高くなります。なぜなら、そのような思考によって配偶者も選ばれているからです。DNA的に優れている可能性があります。これはあくまで確率論ですが。
しかし、闘っている姿を見て育った子は闘うこと、自分に矢印を向けること、これらを体験的に知っています。それらを身近にいる大人が示すことが出来なければやはり子もそれらを獲得することが出来ません。
それらを今目の前にいる子供達に体験させてあげること、これが育成にとって最も大切なことになると思います。今の結果は二の次です。
目の前にいる子がそれを理解するならその子の子は生まれた時から育成を受けることになります。その子が闘い届かなければその子の子には伝えることが変わってくると思います。
これは今目の前にいる子の孫の代です。
このような投資を誰がやるのか?今の自分が満足すれば良いということを繋げれば未来、子孫は同じことを繰り返します。というより、繰り返されています。
自分に矢印を向ける、自己犠牲、これらが未来の結果を変えます。今との折り合いの付け方は、「楽しいか?」ということになると思います。
苦労し努力し何かを獲得することも重要かもしれませんが、一流は常に楽しそうですよね?
今を楽しんでいると、何らかの過去(原石)が光出すタイミングが必ずあります。今のあなたも過去から繋がっていますから!