生憎の天気で2日間とも雨、そして気温も低いというハードモードの設定で祭りが開催されました。
雨の中の準備は手際も求められとても大変でした。ここは私の出番でした。
しかし、あとは子供達です。
私は後ろに下がり、ただ様子を見るだけです。子供達は火曜日の活動の中で話し合い、準備を進めてきました。シミュレーションも行い問題点なども確認していました。
役割分担、タイムシフト制、など人的計画も検討されていました。もちろんこの検討段階にも大人はいません。子供達が自分たちで話し合いまとめていきました。
私の役割は質問することです。
「これってこうなったらどうなるの?」こんな問いを繰り返しながら子供達は深く検討を進めてくれました。
まだまだ子供達の知識では天気のことまでは織り込むことはできません。天気に限らずリスク管理については見せる必要があります。
何を提供するのか?
この段階から、在庫、仕入れる予算感、作業負荷、いろいろなことを大人が考慮しながら質問して、射的、ヨーヨー釣り、スーパーボールくじ、スーパーボールすくい、に限定してきました。
このやり取りは守備の規制限定に似ていますね。必然的にそうなるよう導いていきます。
結果として、2日間雨の中、材料や在庫、備品の購入というイニシャルコストが掛かる中でも黒字にすることができました。人件費は考えていません。
祭りの中で、子どもたちは大きく成長を遂げました。積極的に話しかけサービスの提供機会を作っていました。
世代間交流の形も良い結果を生みました。中学生が成長することで小学生もそれを見習って引き上げられている光景がありました。これはとても素晴らしいですね。
普段、自信なくモジモジしている子も自分しかいない状況では逃げることができません。勇気を持って前へ出て話し掛けに行っている姿は成長を感じます。
企画から準備、設営、運営と子供達ができる範囲のことは全て子供達だけで行いました。もちろん課題もあります。この課題はティエラで共有して育成していきます。
この活動を通してわかることは人は訓練では育たない、ということです。訓練すれば質は上がるでしょうし、結果も出るかもしれません。でも、今回のように雨が降れば訓練の内容と違いますのでフリーズします。訓練は頭が使われていません。
ティエラの活動は常に頭を使います。自らが考え行動して訓練しているような子と同じような結果を出せるように導いていきます。
訓練より時間は掛かりますが、そのうち訓練では到達できない領域で活躍できると思います。
今回は個人的に6万円子供達に提供し祭りに出店しました。赤字なら私の持ち出しです。しかし、私は彼らを信頼しています。必ずなんとかするでしょう!その信頼に彼らは結果で答えてくれました。
たった6万円でこれだけ成長できるのなら安いもんですね!お金という道具の使い方です。