今の子供達はアドレナリンが出る機会が少ないと思います。
ご飯のおかずを取り合うこともないでしょうし、友達と殴り合いの喧嘩をすることないでしょう。野山を駆け回りスズメバチに追いかけられたり、蛇と遭遇したり、危険とは無縁の生活を送っていると思います。
そうなると、アドレナリンを出す機会もなくなります。危険を察知し、延髄・視床下部と小脳が一体的に活動してアドレナリンの分泌と共に質の高い運動を起こします。
この時、大脳はシャットアウト状態です。
これはゾーンという状態です。大脳を使っている状態ではゾーンに入れません。
このアドレナリンを出すトレーニングをしているでしょうか?
もっと積極的に、もっと闘ってほしい、そんな保護者の声をよく聞きます。どうすれば良いのか?
「お子さんからアドレナリンが出てませんよ?」
これが答えです。
アドレナリンは戦うこと、危険を感じること、生きるか死ぬかというような状況、比較的安全とは真逆に位置するところで分泌されます。
親が過保護であること、これは致命的です。
安全にアドレナリンを出すトレーニングを繰り返す必要があり、その体験はいざという時に闘うことができるようになること、を繋がります。
子供達はもともと持っていません。持っていないので持たせる必要があります。持っていないのに、そこで強くいけよ!と声をかけてもそれは怒られるからやるという別の行動になってしまいます。
全てはトレーニングですね。